花よりも花の如く (第7巻) (花とゆめCOMICS)

著者 :
  • 白泉社
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本棚登録 : 543
感想 : 27
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (199ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592186540

感想・レビュー・書評

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  • 漫画の中では脇役の役者志田さん、
    大杉漣さんを思わせる良い役者ぶりだ。
    こんばんは、と挨拶にきてくれるし、
    「仕事とはいえお玄人の方の先生役とは恐縮しております」
    とわざわざ言ってくれるところがすごく良い。
    謡と仕舞を習っていた経験があるから余計そう言える知識があるのだろう。

    型でも、奥に感情の動きがあるから
    というのが興味深かった。

    藤哉役をやる人が本物だからこそ、ドラマの中の憧れや壁も本物になるし
    能の先生も本物になる。
    なるほどその通りだと思ったし憲ちゃんの責任は重大だ。
    能役者なのにじゃなくだから選ばれた、という表現が好きだ。
    憲ちゃんは周りから影響を与えられるばかりのように感じていそうだけれど
    挨拶の仕方ひとつとっても憲ちゃんも周りに十分影響を与えているのだと思う。

    劇中劇となる 『石に願いを』は
    これ一本で十分別の漫画として成り立つほど深く作り込まれ
    ひとつの物語としてとても面白い。
    そう読者が思うほどにこのドラマが丁寧に作られているという表現でもある。
    実際にドラマとして見てみたい。
    素晴らしい物語だった。

  • 事故死した友人エヴァンのやり残したことを代わりにするため来日したレニー。しかし、エヴァンの能の先生だった藤哉(憲人)達との出会いから、エヴァンの死に疑問を感じたレニーは!? 憲人がTVドラマに初出演。『石に願いを』TVドラマ編を完全収録!!
    (2009年)
    — 目次 —
    石に願いを
    「石に願いを」宇治散策マップ
    附祝言

  • この著者によくあるパターンだけれど、作品中に出てきた映画やドラマなど、通常なら一部のシーンを紹介するにとどまるようなものを、丸ごと最初から最後まで1本の話として描いてしまっている。

    この話だけでも、1冊の本になりそうなところ。。。

  • あなたはもっと話すべきだ!なぜもっと自分の考えを話さないんですか!

  • 「石に願いを」TVドラマ編でほぼ一巻おわってる。

  • TVドラマ編~ということで、最初の一本以外は憲人くんではなく、藤哉さんという、ドラマの中の役の人で進む話です。
    「ああ、2時間ドラマー」という感じの話ですが、もう役者さんたちが全員役柄の人で「すごいなぁ」と思いました。
    あと、前巻の内容と合わせて、テレビドラマの現場を、とても面白く拝見しました!
    この経験が憲人くんにどう影響してくるのか、これからが楽しみです。
    出るのを知らなくて見た人とかビックリしただろうし、このドラマで能に興味を持った人とかもいるかなー。
    のび太じゃない憲人君をみんながどう見たのかな。

  • 気になってたドラマ「石に願いを」が収録されています♪

  • 人生をかけて打ち込む能マンガ7冊目

    劇中劇でこんなに長いのは初めてだな。
    これまでの流れと全く違うことをやっているだけに、多分評価は分かれるところ。
    だけど、実際はこれをやって憲人がどう変わっていくかが、これからの見せ所になるとは思う。

    「石に願いを」は、劇中劇でなく単体で見ると、かなり難しい作品。
    成田さんのお話はだいたい、過去や辛いことを乗り越えて幸せになろう、というような感じで、それをここでもやっているようなものだのだけれど、ミステリ部分であれだと、人死にまで出してそれで良いのかとは思ってしまう。
    書生とお嬢さんの一家の転換点となる事件を起こしてみた、というレベルで、非常によい人である死者がちょっと不憫。

  • 今回はドラマ「石に願いを」がメインだったので
    いつもとは違う雰囲気でしたが、面白かったです。

  • 石に願いを 劇中劇 憲人が別人、美少年になっている。
    最後の理由が美名子さんらしいな・・・

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著者プロフィール

成田 美名子(なりた みなこ、1960年3月5日 - )は、日本の漫画家。代表作は、『エイリアン通り(ストリート)』、『CIPHER(サイファ)』など。血液型はAB型。
青森県青森市出身。青森県立青森東高等学校出身。1977年、『花とゆめ』(白泉社)掲載の『一星(いっせい)へどうぞ』でデビュー。
登場人物の前向きな姿の描写へのこだわりで知られる。マンガ評論家ヤマダトモコは、成田作品の個性を「明るさへの意思」だと評した。

成田美名子の作品

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