- Amazon.co.jp ・本 (180ページ)
- / ISBN・EAN: 9784592711438
作品紹介・あらすじ
高校生男女による可も無く不可も無い日常を淡々と描く表題シリーズ+web増刊で大人気の「純粋男女交際」も全話収録したハイスクールライフ満喫コミック待望の続刊。サイズはハンディなB6判です。
2018年11月刊
感想・レビュー・書評
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2巻も1巻と同じく、クラスメイトの男女が
わいわいと日常を過ごす表題作と、
別のクラスの村野くんと山下さんの
初々しく恥ずかしくもどかしいラブラブぶりを描く
『純粋男女交際』の2本立てで展開しています。
どちらもそれぞれに面白いのですが、
このギャップのある世界が
同じ学校の同じ時間軸で展開しているのかと思うと、
「学生時代」の様々な顔が感じられて味わい深いです。
いやー、「恋愛」が絡むと絡まないとで、
高校生の日常はこうも変わるのですね(笑)。
それぞれにどうなっていくのかが楽しみです。
…そこは特に、村野・山下ペアの方が( ̄m ̄)。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
待望の(2)と表現しても、大袈裟じゃないよな、と思う一方で、(3)が出た時は、どうしよう、と今から悩んでしまう私
迂闊先生のファンとしちゃ、あえて、ハッキリ言っちゃうが、好感度が高いのは、芳文社から出ている『のみじょし』の方だ
けど、アニメで観たいのは、こっちの『日々是平坦』だったりする
色々と、そう思う理由はあるんだが、一番目に来るのは、高校生の青春がリアルに描かれているな、と感じるので
少年漫画や少女漫画で描かれる青春もまた、リアリティが宿っている
ただ、この「日々是平坦」で描かれている青春は、「ここまで描いちゃうか」、「描かなくても良くないか」と、つい、読み手が仰天しちゃうような面まで押さえている
青春=暴走って図式は成立する、そう、この「日々是平坦」を読むと感じる
また、男女間の友情は、いくつかの条件を満たす必要はあるにしろ、奇跡的に成り立つ事も、この作品は証明しているんじゃないだろうか
他作品であれば、その友情が恋愛に移り変わるのだろうけど、この「日々是平坦」は良くも悪くも、読み手を裏切ったりしない
友情と表現したが、実際のとこ、女子が男子から、ほぼ、一方的に搾取し、圧倒しているだけなので、男子からしたら、なるたけ関わりたくないのに、気付いたら、ヒロインたちのマイペースに巻き込まれて、エラい目に遭わされている、そんな感じの内容だ
だからこそ、同時収録されている、「純粋男女交際」の甘酸っぱさが、しっかりと際立っている
ちょっと圧は強いな、と感じるにしろ、鬱陶しさはなく、慣れれば心地よい圧である、「純粋男女交際」は
リアリティって意味では、「日々是平坦」よりも薄い
しかし、読み手に「こんな恋人が欲しかった」、「こういう青春が送れたら、どんなに良かったか」と思わせるストーリーだ
「日々是平坦」よりも、エッチ臭い表現は抑えられているのに、どちらかと言えば、「純粋男女交際」のピュアな空気の方がドキドキしてしまう
迂闊先生の妙技が、実に光っているな
普段、ラーメンを食べる方じゃないので、適した例えかは微妙だが、「日々是平坦」はガッツリ系で、「純粋男女交際」の方はこってり系
どちらかしか舌に合わない人も、どっちもイケちゃう人も、存分に楽しめるボリュームのあるアオハル漫画なのだ、この作品は
「純粋男女交際」の、村野くんと山下さんのイチャイチャを邪魔する度胸なんぞ、私にはない。そもそも、この二人の恋愛は積極的に茶化して進展させるよりも、優しい目で見守っていたくなるタイプだろう
「日々是平坦」のグループの方で、積極的に良好な関係を築きたいと思うのは、ネガな眼鏡美人である薫さんだ
彼女のクセがある面倒臭さは、結構、キライじゃない
ファッション眼鏡じゃなく、かけてないとガチで見えないくらいに視力が低いってのも、個人的には何気にツボだ
どう仲良くなりたいか、と聞かれるのは困るが、彼女がディープでチープ、マニアックすぎる趣味の持ち主なら、その講義を拝聴してみたい
強く生きろよ、と応援したくなるのは、断トツで、大地くんだ
私には姉がいないから、本当の意味で共感は出来ないけど、彼と田井がみのりに虐げられている様を目の当たりにすると、少なくとも、こんな暴君丸出しの姉貴がいなくて良かった、と思える
やはり、成年漫画に出てくるような姉は、この世にいないのだろう
姉が齎す理不尽に歯を食い縛り続けた時間は、きっと、大地を強くする・・・そう信じてやるしかないじゃないか
どの回も、迂闊先生への好感度が上がるものばかり
その中で、個人的に推しなのは、「純粋男女交際」の第12話だ
この時点で、大分、長く語ってしまっているので、涙を呑んでコンパクトにまとめると、村野君の自制心が男として見習いたいもの
好き、を相手に行動で伝えるのも大事だけど、がっつきすぎるのもいけない
この台詞を引用に選んだのは、一理あるな、と感じたので
楽をするために頑張る。これは、矛盾しているようにも思えるが、間違っている訳でもない
学生や社会人に関係なく、必要なスキルと言っても良い
嫌な事は、誰だってやりたくない。けど、やらなきゃならない。なら、さっさと片付けてしまった方が利口だ
こういう発想が出来る薫さんは、何気にリーダーが向いているかも?
「労力をかけない為の労力ならいい!!」(by薫さん)