- Amazon.co.jp ・マンガ (126ページ)
- / ISBN・EAN: 9784592711902
作品紹介・あらすじ
ひとつ屋根の下、同居して最初の夏休み。
両親が出勤すると後は夜まで二人だけ‥‥
否応なしに急接近!?
波乱含みの第4巻!
2021年8月刊
感想・レビュー・書評
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日付が変わる前後、寝る前に読んだ。蒼樹うめ先生のシットリ成分がたっぷりでした。
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内容が凶悪すぎる。ここ一番の顔と甘え方が完全に読者を溶かしに来てる。
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親が夫婦になってしまったなら自分達は「姉弟」になるしかない。他の道なんて存在しない
……と、そう思い込んでいただけに郁乃によって提示された情報は驚き。
これ、話の内容も驚きなんだけど、これを知っている郁乃が亜麻音の近くに居るという点も少し危険なんじゃなかろうか?ふとした拍子に郁乃から亜麻音に伝わってしまいそうな……
ただでさえ、危うい状態にいる亜麻音と直耶にとって郁乃の存在は色々な意味で爆弾となりそうだ
外野の懸念はさておき、物語の中心にいる亜麻音と直耶はイチャイチャとも家族の風景とも取れる曖昧な交流を重ねていくね
家族として向き合っている時は何も思わないで居られる。けれど近づき過ぎた拍子に「男女」である事を意識してしまう
まだ2人は家族になってからそれほど時間も経っていないから、それぞれの家族関係、経験の違いからどうしても自分達はこれまで家族ではなかったという点を意識してしまうのかもしれないね
家族で出掛けたショッピングにて亜麻音に自分好みな服を買わせてしまった瞬間、親の喧嘩に対する反応の違いに気づいてしまった瞬間……
2人はいつだって「姉弟」の境界を踏み越えてしまいそうな触れ合いを重ねているから、時には誤魔化しようも無い時もある
けれど、家の中では「家族」で「お姉ちゃんと弟」という約束が有るから、踏み越えるのは間違いとなる
亜麻音と直耶がこの状況だから、尚更「正しさ」を意識している郁乃の苦悩が際立ってくるね
法律上は許される余地がある。けれど、道義的に許されない。これは表面上は親友として真っ当な心配。だから稔も称賛する
でも、郁乃の心配は建前も混ざっていて、亜麻音と直耶の状況を否定する理由を探して、自分の主張を正当化しようとしている郁乃の感情はドロドロしたものになりつつ有る
また、亜麻音と直耶の仲が深まっていく事を素直に喜んで上げられない自分にも苛立ちが有るようで
いわば、郁乃は感情との折り合いが見つけられず、自分の感情を間違っていると思いかねない状況にいるのかな……
そういった状況下での22話、23話は衝撃的
台風によって親はいつ帰ってくるか判らない。まあ、これまでも家に2人だけのタイミングというものは有ったけど、今回は停電によって居場所が限定された。光の届く位置に二人して留まろうとすればどうしたって距離が近くなる
親は居なくて、相手はすぐ近くに居て、そして気になってくる約束の綻び…
家の中だけど、家とは思えない状況。「姉弟」だけど「男女」としか思えない相手
「正しい」と違う事が「間違い」では無いとは正論だけど、それを持ち出すと本当に2人は境界を踏み越えるしかなくなる
家の中なのにキスしてしまった2人。見てしまった自分達の姿
これはもう約束が崩壊したも同然の状況なのだけど、この期に及んで亜麻音は保留を持ち出しますか
でも「家族の前では姉弟」って事は家族の目がない状況ならどうなるの……!?