- Amazon.co.jp ・本 (1ページ)
- / ISBN・EAN: 9784592761006
感想・レビュー・書評
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先日、酒井駒子さんの原画展を観ました。静かだけれど主張があって、優しさ、寂しさ、微笑み…すべてを含んだような、絵の数々。原画を間近で感じることが出来てとても幸せな空間でした。
この絵本…ロンパーちゃんが、黄色い風船に花のかんむりをのせてあげるところが、とっても可愛らしいんですよ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ロンパーちゃんと風船が仲良く遊ぼうとする度に起こる、別れと再会の繰り返しは、なんとも可笑しくて切ないものを感じさせます。
ロンパーちゃんの純粋な風船への思いは、お散歩やおままごとをしているだけの光景であっても、大人になってから読むと、そのひたむきさが胸に来るものがあり、印象的だったのですが、私的には、お母さんのお子さんへの愛情ある優しい接し方に、何か親子関係の大切さを教えられたような気がして、心を揺さぶられるものがありました。
お母さんの、風船に対するアイデアも、可愛さを伴った素晴らしさがありましたし、その後も、ロンパーちゃんのためにできることを、なんとかしてあげようとする姿には、お子さんもきっと嬉しく感じるのだろうなと・・酒井駒子さんの絵本は、この作品に限らず、そうした素敵なお母さんが本当に多くて、こうした思い出作りが、お互いにとって大切なんだろうなと、真に感じさせるものがありました。 -
表紙を見て これおつきさまみたい と言っていたのですが、まさかラストに繫がるとは!
話の内容もよくわかったようで、ロンパーちゃんに共感しているようでした。 -
やっぱり、駒子さんは素敵だ。
風船にスプーンを括りつけて、
一緒に遊ぶ。
そんな発想ができる人になりたい。
がんばる。 -
酒井駒子さんの絵はかわいらしくて、自分にはかわいらしすぎるとなかなか手にとらないのですが。
まあでも読んでみるか…と手にしてみたら、なんとまあ素敵な絵本。
風船をもらったとき、指にくくってもらって風船と一緒に帰ってきたとき、風船といっしょにおままごとをするとき、とんでいってしまったとき。
各場面のロンパーちゃんの気持ちがとても細やかに伝わってきます。
と同時に、お母さんのロンパーちゃんを思うやさしい気持ちも。
かわいらしくてやさしくて涙がでそうな1冊です。 -
風船にスプーンを結びつけるってすてき。
最後の風船がお月さまに見えたというのも好き。 -
酒井駒子作品の中でも大のお気に入りの一作。まず風船にスプーンをくくりつけることで飛んで行かせないという発想がすごい。しかも、ちょうどちいさなちいさなロンパーちゃんと同じ目線になるように浮力が調節されている。お母さんの知恵というのは偉大だなぁ。
ものいわぬ風船をまるで大事な友人のようにもてなすロンパーちゃんの喜びと優しさに終始胸が締め付けられる。酒井作品にはいつもどこかで泣かされているような気がするけれど、この絵本ではロンパーちゃんが「ステキ!」とはしゃぎながら風船を外の庭へと案内する辺りからじわじわと涙腺が緩み始め…。風船と同じ色の花をつんで見せてやったり、葉っぱでできた冠をかぶせてやったり、一人と一つで不思議なおままごとをしているシーンは言葉では言い表せない無垢な純粋さに溢れていて胸が詰まった。
途中強く風が吹いて、風船が近くの木から降りてこられなくなったシーンも、大人だと「どこかへ吹き飛んでしまわなくて良かった」と安心するところを、ロンパーちゃんは一晩だって離れ離れになるのが耐えられないのだと思うと、彼女の涙と一緒に読んでいるこちらまで泣きそうになってしまう。私も赤ん坊の頃から使っている毛布とか、物心ついた頃から一緒にいる枕とか、そういうものを今でも自分の終生の伴侶のように思って大事にしているところがあるけれど、ロンパーちゃんぐらいの年頃の子どもたちは、こうしたものいわぬお友達と現実に遊び、友情を深めていくまさにその時期にあるのだろう。ロンパーちゃんの心配を癒すように、煌々と輝く黄色い風船と月のイメージが重なり合うラストが素晴らしい。涙が乾いて一晩眠った後には、どうか彼女がまた楽しく風船と遊べますように。それにしても、風船一つとってもこれだけの思いやりを傾けられる子ども時代というのは、本当に感受性豊かで繊細なアンテナを全面に張り巡らしている時期なのだなぁ。 -
各国で翻訳された作品。おさじに風船を結わえつけるおかあさん。
すてき。 -
可愛い
ほっこりする -
おさないロンパーちゃんときいろいふうせんとのふれあいがかわいい絵本。