- Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
- / ISBN・EAN: 9784592831129
作品紹介・あらすじ
貸し物屋を任されたお庸。かわいい顔をしてべらんめえ。奇天烈な貸し物依頼が持ち込まれ、東に西に奔走。好評シリーズ第2弾。
2015年5月刊。
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
2015-08-17
-
「貸し母」がよかった。
お庸目線だけだと、こういうオトナな幕引きはまだまだまムリ。最後のセリフは、お庸には意味が分からなくても読者には分かって、ホッとできる。いい終わり方だった。 -
江戸時代のレンタルショップ、湊屋には、「無いものはない」の看板通り、ありとあらゆるものを貸し付けている。
店には、訳ありの貸し物を求めてやってくる客も。
今回は、推理あり、人情話あり、怪談話あり。
とくに、「母親を貸して欲しい」という話は泣かせます。 -
第二弾
これまでと同様の短編四話、物の怪の登場も相変わらず -
お庸の言葉遣いが、気になるが、「無いものはない」の貸し物屋を切り盛りして、行動力は、人一倍。
4話からなるが、「からくり箪笥」「貸し母」は、母親の愛情について描かれている。
「俎の下」は、少しオカルト的かな?
「貸し母」のの依頼者 万吉の「他人の空似と言うものはあるものでございます」のこの文章で、全てが理解出来る描き方に、感服!
ホッとする終わり方だった。 -
連作短編集なので読みやすい。
お庸は相変わらずの勢いが止まらず。
言葉遣いはともかく短気で後先考えない部分もそのままなので、少し成長して欲しい。