作品紹介・あらすじ
美しい物を愛すアメリカ人のアレックスは、日本文化に傾倒するあまり、終戦後、通訳として来日。ある日少年に財布を盗まれそうになるが、その驚くべき美しさに惹かれ、彼を自分好みに育てることに…。 2015年11月刊。
感想・レビュー・書評
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うーん、ただの日本フェチの変態外国人にしか思えない。性癖からの愛、て人そのものを見ていないような物悲しさを感じる。
立て続けに、丸木先生の近著を拝読したけど、相手を人形として扱う場面が多い。ちゃんと昇華できてればいいんだけど、今回は納得いかなかったなぁ。
最後のジョージとノエル(受け)の、物語のオチ?ともいえるシーンだけど、そんなにジョージがショック受けるようなこと??がよくわからない…。したたかな子供だった、というのは解るけど。なおさらそうでなきゃ、今の受け攻めの関係の方が異常に思える。
門地さんの描くノエルの目が怖くて、その辺りからも受けはなんか含みがあるなと察してしまった。
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時代は終戦後の昭和。日本オタクのアレックスが、拾った孤児にノエルと名付けて自分の思い通りに育て上げた末に食べちゃう外国人×日本人の光源氏的な話。ある意味ハッピーエンドだけど、2人の世界すぎて、途中から置いてけぼりというか、正直ついていけなかった…(^^;)もうアレックスが最初から飛ばしてくれて「神になる」とか言い出した時はこいつはやべえ(^q^)と思ったもんだけど、ノエルは普通の子だと思ったのに…ご同類だったwむしろアレックスより異常なのはノエルの方で、アレックスは自分の理想通りに育てたつもりが、本当に支配してるのはノエルの方という…ぞわっとするラストでした。
著者プロフィール
埼玉県出身。BL、乙女小説、ゲームシナリオを中心にジャンルを跨いで幅広く活動中。近刊は、『双囚 ふたりの姫は愛獄に堕とされる』 (KADOKAWAジュエル文庫) など。
「2021年 『フェロモン探偵 花嫁になる』 で使われていた紹介文から引用しています。」
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