- Amazon.co.jp ・本 (229ページ)
- / ISBN・EAN: 9784592876670
作品紹介・あらすじ
母を病で、父を事故でなくし、借金取りに無理やり連れ去られそうになっていた孤児のジョルジオ。無我夢中で助けを求め…その手を取ってくれたのは、恐れ多くの巡察中の時の教皇、紫耀だった。ジョルジオは『煌夜』という洗礼名を与えられ、その日から自分のすべてとなった紫耀に誠心誠意仕える。けれどこの上なく大切に慈しまれるうちに、いつしか禁断の想いを抱いてしまい…。全世界に億単位の信者を擁する聖教会-その戒律で縛られた聖職者たちの、生涯一度の恋。
感想・レビュー・書評
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稚児灌頂…オイシイ設定だなあ。けれど、せっかくの設定なのにこれという事件もなく、可もなく不可もない話になってしまっているのは惜しい。受け子ちゃんに特殊能力とかあったりしたら、盛り上がったかもしれないけど。作家買いも厳しくなってきたかなあ。
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策士な教皇×利発で健気な稚児。訪問先で救った少年に敬愛され、いつしか・・・。普通にお稚児さんものでした(笑)稚児灌頂(いわゆる夫婦みたいなもの?)が書きたかったんだろうなぁと・・・突込みどころ満載だけれど、蓮川さんの挿絵が素晴らしくて妄想力がパワーアップします。事件の顛末はちょっといただけないけど、スピンオフを目指しているな!と
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王道HQロマンスですが、ただのシンデレラストーリーではなく、ハズシが利いていて面白かったです。
蓮川愛センセのイラストがぴったりで、もはやこの絵柄以外では妄想することはできないくらいですね。
なんちゃって宗教ものなので、読むまでは勝手に神秘的で隠微な世界観を想像していたけど、蓋を開ければ教皇と彼が救い出した孤児で後に稚児となる煌夜との、身分を越えた一途な愛がメインの単純明快なストーリーでした。なんというか、小学生でも理解できる内容で、デロ甘なHシーンさえなければHQじゃなくておとぎ話系にジャンル分けしたいくらいです。思ってたより、あっさり相思相愛になって痛いほどの障害もないので、拍子抜けしそうになりましたが。
しかし、お楽しみはそこじゃないんですよね。
登場人物の描き方がいいんです。
教皇様をはじめ、煌夜、黎枝、宗麟と、登場人物全てのキャラが生きています。キャラ立ちがすばらしいのが最大のポイント。おとぎ話だったらイイ人はイイ人なんだけど、この話はそうじゃないところが面白い。皆さんそれぞれに人間臭いです。
なので、読んでるとその人間味に愛しくなるし、笑えるし、ツッコミを入れたくなってしまうのです。
特に教皇の紫耀とその側近であり秘書の黎枝が、一癖も二癖もある人物!
神々しい教皇様はあくまでも表向きであって、実はかなり食えない男。もちろん聖職は真摯に勤めているんですが、野心や下心も満々。黎枝もそんな紫耀とタッグを組んで、あらゆる手を駆使して今の権力を手にしてきたのです。
そんなちょっとクロい部分がある二人のやりとりも面白いし、そこにやって来た煌夜の、純真無垢で天然な威力が紫耀と黎枝にもたらす変化も面白いのです。
腹黒な二人が、煌夜を傷付けられることだけは許さないとばかりに必死になるのも快感。
煌夜をめぐって、紫耀、黎枝と宗麟との間にものすごくズレた誤解が生じたくだりは思わず笑ってしまいました…宗麟、みかけと違ってかなりピュアでした。敵対する宗麟の方がよっぽど善人というのに苦笑してしまった。
もちろん、純愛だな~と感じる「稚児灌頂」がクライマックスなので、うっとりできることもまちがいなし。 -
架空世界のファンタジー。
教皇・宗教団体という壮大な設定の割には、オチが、痴情のもつれというか、世俗的な感じにまとまってしまったなーと思った。
でも文章は読みやすいし、ライトノベルとして十分に合格ラインの本。 -
「蓮川愛の正しい使い方」に★ひとつプラス!
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面白かったです。
妙に世俗チックでかつ清廉な教皇と純粋培養なお稚児さん、そしてその二人を操る教皇の側近の話。
と書くととっても怪しいお話ですが実際は、ほのかに陰謀の香りが漂い、きな臭いことの起こる中でその根底にあるのはけな気な男の恋心でした。
う~ん。こう書いても怪しいですね。 -
※番外同人誌有
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私の萌えは無かった。
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王道ストーリー大好きーvそして蓮川愛さんの美麗イラストに大興奮です!!
受けが大好き〜なヘタレ教皇さまにニヨニヨしてしまいましたwwあ、サブキャラカプも気になってるので続編か番外編待ってます><