- Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
- / ISBN・EAN: 9784593500406
感想・レビュー・書評
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「ビムロスって知ってる?きれいな もやみたいな雲のこと ビムロスの夜は 空がレースにみえる
そんな空 見たことある?
いつもじゃないけど ときどき そんな空があるのよ。」
ああ、私もしかしたら「ビムロスの夜」を知ってるかもしれない。満月の前後、とっぷりと日が暮れ落ちた闇のなか、濃い藍色の空との境に、かろうじて山々の稜線が見極められる時間。その山に向かって、(つまり自宅に向かって)爪先あがりの道をゆるゆると車を走らせていると、月が優しく薄く真綿を引き伸ばしたような雲から見え隠れする。ひどく神秘的で幻想的な空。過ぎてきた何万何億年もの時間を、今この時、目の当たりにしているような不思議な感覚。
バーバラ・クーニーの「空がレースにみえるとき」は、月の魔法にかけられたかのような、ビムロスの夜の静寂と神秘が、青を基調とした美しいグラデーションで描かれている。ストーリーらしいストーリーはないけれど、いえ、だからこそ、いつもと違う特別な夜への思いが伝わってくるんじゃないかしら。
「そして、
かわうそが うたいだし、
かたつむりが 2ひきずつ 木の上にならびはじめ、
庭の木が からだをななめに ゆらしはじめたら、
ごらんなさい、空を!
ほら、きれいなもやがかかってる。
ビムロスが やってきたわ!」
板の上に水彩とパステル、色鉛筆で描かれた挿し絵は、バーバラ・クーニーによる。おぼろで幻想的な世界はこの手法故か。
文はエリノア・L・ホロヴィッツ。翻訳は「聖なる淫者の季節」で知られる詩人の白石かずこさん!
読み終わって本を閉じる時、思 わず、ほおっとため息をついてしまう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
きれいな靄のような雲、それがビムロス。ビムロスの夜には紫に染まった空がレースのように見える。森ではカワウソたちが歌いだし、いつもとは違ったことが起こる……。
図書館本、再読。
「不思議の国のアリス」のような、ちょっとハチャメチャな空想譚。紫や青が主体の画面が幻想的。
子供たちの想像力を育む、とか解説されそうだけど、子供時代にこういう想像をしないタイプだった私にはついていけないものが。でも、こういうの嫌いじゃない。
ただ、絵がちょっと怖いと感じる子もいそうな気が? 最初の方の、女の子3人の目が黒塗りのところなんか……。
初めて読んだのが90年代だったように思う。初版が70年代ということにびっくり。再版してくれないかなあ。 -
小さい頃、大好きだった絵本。
空の色が本当にきれいで、母に何度も読んで読んでとせがんだものです。
本物のビムロスが見てみたくて、「どこに行ったら見られるの?」と聞きまくっていた記憶もあります 笑
詩のような文章も魅力。 -
ビムロスは薄靄みたいな雲のこと。ビムロスの夜、立ち籠める水彩の闇は現実と夢のあわいの紫色。レースをまとった空は優雅に微笑むから、人も動物も植物も虫も特別なことがしたくなる。お洋服が真っ白なネグリジェだとしても、外へ踏み出して月明かりを浴びれば、たちまちレースのあしらわれたドレスに変わるんじゃないかしら。靴がなくたって足の裏は痛くない。
パーティーの準備をする少女たちを見ていると、真夜中という言葉が魔法の呪文のように響いていた幼い日が呼び起こされる。
タイトルもバーバラ・クーニーの絵も大好きな絵本。
《2014.11.13》-
2022/03/17
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2022/03/17
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2022/03/17
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カワウソ・子供・うさぎたちが集い、空がラベンダー色に染まる、一年のうちのある夜の話。
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紡がれている言葉がなんかくすぐったくて、でも可愛くて、何度も読みたくなる。
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エリノア・ランダー・ホロウィッツ (著), バーバラ・クーニー (イラスト), 白石 かずこ (翻訳)
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夢のような話。ませた女の子の口調がいい。
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美しく、幻想的。
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2018.05.23.読み聞かせ
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『空がレースにみえるとき』の絵は、板に水彩、色えんぴつ、クレヨンで描いたもの。
…約40年前の絵本。奥深い。 -
空がレースに見えるビムロスの夜は特別な夜。
カワウソが歌ったり、カタツムリが2匹ずつ並んで空を見上げていたり。
スパゲッティを茹でてパーティの準備。
オレンジ色のものは見に付けない…。
不思議な雰囲気。
雰囲気は素敵だけれど、幻想的でぼんやりした感じ。
小さい子よりも成長した子や大人の方が楽しめるかも。
ビムロスの夜って本当にあるのかな。 -
バーバラ・クーニーらしい静かな中に自然が息づいている。
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寄贈本
状態:貸出可
※利用対象者:本学の教職員と学生に限ります。 -
3人のめいのために書かれたこの絵本には、作中にも3人の姉妹が出てきます。
空がレースにみえるビムロスの夜―― このふしぎな響きにさそわれながら
少女たちと、なにかがおきる不思議な世界を旅することになります。
森のなかの動物たち、ユーカリの木々もおどる特別な夜。
少女たちの語る特別な決まりごと。
日が長くなってきて、夏至をむかえ、やがて季節が移り変わり秋がさやかになるその前までのどこかの夜。
夕やみの色が薄い特別な季節に読みたくなる絵本。
詩人の白石かずこさんによる訳がとてもきれい。
クーニーさんの絵本はときどき人に差しあげてしまっては買いなおすのですが
その中でもいつも手元に置いている一冊です。ないとさびしくなりそうです。 -
絵本の世界へ引き込まれるような、幻想的で魅惑的な作品。
不思議な体験をしたような感覚になりました。
読み終わった後、娘と夜空を眺めました。 -
子供の頃、何度も読んでボロボロになった本。
夜の不思議な空気がとても素敵な傑作絵本だと思う。 -
バーバラ・クーニーさんの絵が、うつくしい。
とても、ふしぎな……想像力全開じゃないとダメかも。 -
きれいな靄みたいな雲がかかって、空がレースに見える
ビムロスの夜のお話。
素敵なタイトルに惹かれて、図書館から借りて来たんですが、
文章は、まるで女の子が語りかけてくれるようで、
挿絵もすごく素敵☆
これからは、夜の空を注意深く観察してみようと思いました☆ -
絵本。
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たいへん美しい絵本です。
神秘的な宵の風景をクーニーが見事に描いています。
エリノア・ランダー・ホロウィッツという人の文もとてもきれいです。
女の子へのプレゼントに。-
2009/06/04
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2009/06/05
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小さい頃、今日はビムロスかどうか親に毎日聞いては困らせていました
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あー!もうなんで表紙の画像が出てこないのかなあ・・・とっても綺麗な絵本なんです。それこそ、空がレースに見えます。ため息モノの絵本。