シンデレラ: または、小さなガラスのくつ

  • ほるぷ出版
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本棚登録 : 206
感想 : 21
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  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784593503926

感想・レビュー・書評

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  • 「シンデレラ」は、ペローとグリムとでは、あれこれと違いがあるのだが、ここではペロー版が採用されている。カボチャの馬車やネズミの御者はグリム版には登場しないので、ビジュアル性を採るならやはりペローということになるだろう。ただし、このル・カインの絵でのその場面はモノクロームでもあり、さほど強調されてもいない。それならいっそハシバミの樹の神秘性を採って、あえてグリムにしてもよかったのではないか。絵は全体に繊細な描線が美しいが、色の夢幻的な拡がりを欠くなど、やや完成途上といった感も残る。比較的初期の作品か。

  • イラスト:Errol Le Cain/エロール ル・カイン

著者プロフィール

Charles Perrault (1628-1703)
17世紀フランスの作家、詩人。ルイ14世の宮廷に仕えた政府高官だったが、晩年に民話をもとにした作品を次つぎと公表し、フランス民話編纂の始祖として知られる。民話に独自のアレンジを加えた彼の作品は、後世に様々な影響を与え、いまでも読みつぎ語りつがれている。

「2023年 『民話の森叢書1 グラビアンスキーの絵本ペロー昔話集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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