12分の1の冒険

  • ほるぷ出版
4.06
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本棚登録 : 138
感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (335ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784593534739

作品紹介・あらすじ

アメリカのシカゴ美術館には、子どもにも大人にも大人気の展示がある。実物の12分の1の大きさで作られた、68部屋のソーン・ミニチュアルームだ。細部まで完ぺきに再現された豪華なミニチュアルームにあこがれるルーシーとジャックは、その中へ入っていける魔法の鍵を手に入れ、思いがけない冒険をすることに…。

感想・レビュー・書評

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  • 本は、こっちが知っておくべきことを、包み隠さず語りかけてくることもある
    自ら行動を起こさなければ、何も起こらない

    ソーンミニチュアルームの中に入り込むことができる鍵を見つけ、ルーシーとジャックは冒険にでる。部屋が当時の世界と繋がっているというところが謎ではあるが、想像力をかき立ててくる。

    最初は退屈でつまらない日常を過ごしていたルーシーが最後はいまの狭いアパートでも楽しいというようなことを言っていた。ルーシーは変化した。行動、そして出会いこそが人生を豊かにすることに。それは自分から動くこと。考えること。
    与えられたものでは退屈する。自分から夢を、追いかけなきゃ!
    一期一会。人との出会いって本当に奇跡だなと思う。一つ一つ大切にしたいと思えた。多分、人生は出会いの連続。疲れることもあるけど、いろんな人に出会いたいな。
    最後にジャックが弁当箱と手紙をミニチュアルームに置いてきた。自分もそれやるだろうなぁ。高校の時に自習室の壁になんかよくわからないことを落書きしたのを思い出した。

  • 公共図書館小学生におすすめ100冊。

    これも1年半手をつけずにいたけれど、予想以上におもしろかった。
    これからは、おすすめのファンタジーは?と聞かれたら、真っ先に勧めたい。

    続きも読みたい。

  • シカゴ美術館で人気の展示ソーン・ミニチュアルームは、実物の12分の1の大きさで作られた本物そっくりの世界。魔法の鍵を手に入れたルーシーとジャックがミニチュアルームへ入って、魔法の謎を探りながら冒険をする…というファンタジー。そもそもこのミニチュアルームは実在していて、その写真が本にも載っているんだけど、すごくステキ!主人公たちがその世界観に魅了されるのも納得です。私も魔法の力でミニチュアルームに入ってみたいな~。いつか実際のシカゴ美術館へミニチュアルームを見に行きたい!とワクワクしながら読み終えました。

  • 「シカゴ美術館、ミニチュアルーム。実物の12分の1につくられた68部屋。天蓋付きのベッドがあった。こんな部屋で暮らせたらいいなぁ。この鍵はなに?あ、体が縮んでゆく・・・。」

    (『キラキラ子どもブックガイド』玉川大学出版部より紹介)

    「アメリカのシカゴ美術館には、子どもにも大人にも大人気の展示がある。実物の12分の1の大きさで作られた、68部屋のソーン・ミニチュアルームだ。細部まで完ぺきに再現された豪華なミニチュアルームにあこがれるルーシーとジャックは、その中へ入っていける魔法の鍵を手に入れ、思いがけない冒険をすることに…。」

  • 初めはゆっくりと、中盤ドキドキ、そんなことあるの!ってなって、あとはハラハラしっぱなし。大人の事情が垣間見えるところは、海外児童文学だな、と思いました。続編も読みたい。

  • ナニコレ!最高!最初の10ページでこの世界に惹き込まれる!

  • 978-4-593-53473-9
    C8097|1600E

    12分の1の冒険
    作:マリアン・マローン
    訳:橋本恵(はしもと めぐみ)
    2010年12月25日 第1刷発行
    発行所:株式会社ほるぷ出版

    カバー袖より
    アメリカのシカゴ美術館には、
    子どもにも大人にも大人気の展示がある。
    実物の12分の1の大きさで作られた、
    68部屋のソーン・ミニチュアルームだ。
    細部まで完璧に再現された
    豪華なミニチュアルームにあこがれるルーシーとジャックは、
    その中へ入っていける魔法のカギを手に入れ、
    思いがけない冒険をすることに・・・。
    ----------------------
    ※訳者あとがきより 
    ソーン・ミニチュアルームとは
    13世紀後半~1930年代までのヨーロッパと、17世紀から1930年代までのアメリカのインテリア。
    中国の部屋と、日本の畳の部屋もあります
    シカゴ在住のソーン夫人の細かい指示を受けて熟練の職人たちが作った。精巧な物。実物の12分の1に作られていて窓越しに閲覧できる。
    -----------------------------
    この本は4巻まであり、これがその一つ目。
    何かの拍子に子どもらが別の世界に行く。別の世界で冒険やら恋や発見、出会い、別れがあってまた元の世界に戻ってくる。たぶんこんな話。かな?

    家出して博物館(もしくは美術館)のエジプトの棺桶に隠れた話を読んだときはドキドキしたなぁ。この作品も楽しみです。

    ※ 目次はメモへ

    ルーシーにとって、朝はいつも苦労の連続だ。

    彼女は姉クレアと部屋を共同で使っている。快適とは言えない状況の暮らしの中から物語はスタート。ミニチュアの部屋を見学したときにその素晴らしい部屋で暮らせたらと・・。

    「あの子は何年もの間、ずっと、罪の意識を背負ってきたのか・・」
    大人が子供時代にしたことについて、ずっと罪の意識を持ち続けるなんてルーシーには驚きだった。ミセス・マクビティは、子ども時代に体験したことを理解したくて障害を通じて本を探し続けてきたんだっけ。
    みんな答えのない疑問を抱えて、生きてるもの?
    ----------------

    盛りだくさんの行きては帰りし物語、時間の移動、場所の移動。現実問題。家庭、学校、そして魔法、昔子どもだった人たち・・。
    この本は4冊のシリーズの様ですが、次に続くネタ振りは無く、(あからさまではなく)骨董店の老女から預かったバッグがキーとなってルーシーの手元に残っている。

  • 思ったより最近の作品なんだな・・・

  • この本を図書館で見つけられて幸運です。また何年かしたら図書館で借りて読みたいと思います。どうか図書館からなくなりませんように…。

  • ミニチュアの世界に入ることができたら…なんて子供ならみんな考えたことがあるんではないでしょうか。これはそんな子供の夢が詰まったお話。
    でも完全ファンタジーではなく、大人にバレずに美術館にどう潜り込むか計画を立てて行く場面や、現実の問題とミニチュアの世界が繋がっていく様子などにリアルさを感じて余計に惹き込まれました。
    より身近なことに感じて、想像をかきたてられます。
    男女ともに共感して、一緒に冒険のワクワク感を楽しめる本だと思いました。
    厚めで文字も多いけど読みやすいです。借りた図書館ではYAコーナーにあったけど、本を読むのに慣れてたり、少し長めの長編にチャレンジしたいと思ってる子なら、小学生でも読めそうな気がします。

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著者プロフィール

米国生まれ。イリノイ大学卒。アーティスト、美術教師。3人の子どもを持ち、長女が中学校へ入学した際に、長女の親友の母親と共同で女子中学校を創立した。現在は夫と愛犬とともにイリノイ州アーバナに住んでいる。『12分の1の冒険』に続き本書が4作目。

「2016年 『魔法の鍵の贈り物』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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