ハカバのハロウィ-ン (ゆうれい作家はおおいそがし 2)

  • ほるぷ出版
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本棚登録 : 35
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (146ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784593565344

作品紹介・あらすじ

ハロウィーンまでに本を作る!と、はりきるシーモアたち。しかしスペンス屋敷をたずねてきたドク・サイシャーという男がシーモアとムッツリーを連れ去り、世界じゅうにハロウィーン禁止令を出します-。ゆうれいのオリーブはふたりを助け、ハロウィーンまでに新作を書くことができるでしょうか?

感想・レビュー・書評

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  •  ゆうれい作家シリーズ第2弾。
     手紙や新聞のみならず、封筒や絵葉書まで登場する凝りよう。手紙のやり取りも前作よりこなれた感じで、読みやすく感じた。
     内容としては、常識や規律を振りかざし自由を規制する悪役に対し、主人公たちが抵抗するという児童文学定番のパターン。悪役側の名前がまたすごい。サイアック団って……どう考えても児童保護団体じゃない(笑)。

     今回もまた、着地点は予想がつくわけで。それでも前作よりテンポが良く、読み進めるのも早かった。
     ただ残念なことに、本来なら活劇的展開になりそうな部分が、完全に省略されている。ものすごい肩透かし。サイアック団の検閲でも入ってるのかと思うぐらい。細かく書くとボロが出るというか、行き詰まってしまうからだと思うけど、これは無いわ~。
     中盤あたりで悪役の団長が、墓を暴いてオリーブの死を知らしめてやる!と息巻いているが、何の意味が??? 幽霊なんだから死んでて当然っすよね? まあ、その後、驚愕の事実が発覚するんだけど。

  • ふふふふふふ。 今回もおもしろかった!
    冒頭にゴーズトリー町の地図も載っててテンション上がるわ!!

    前作でついに『ゆうれい作家はおおいそがし』を出版にこぎつけ続きを読みたいと思う大勢の読者からの寄付金で屋敷を買い取り幸せに暮らし始めていた”ムッツリー” ”シーモア” ”オリーブ”の3人。
    ハロウィーンに新作を出すと発表し執筆活動に入り始めたのですが・・・

    国際児童保護団体「サイアック団」の団長で、独断と偏見の塊でゆうれい本大っ嫌いな”ドク・サイシャー”に、怪し大人にシーモアが騙されてると決めつけられ、平和な暮らしを妨害される羽目に。 
    更にはシーモアの両親も自分達が出版する予定の本の宣伝の為に、シーモアを無理矢理ムッツリー達から引き離そうと動き出す始末。

    冒頭から大変な騒ぎになってしまいます。
    今回は暗号もちょくちょく出てくるので、それを解く楽しみも!

    相変わらず手紙や書類や新聞の紙面などで今回もお話は進んで行くけど、前回より更に凝ってて楽しい。
    新聞広告の小ネタも面白いw
    挿絵に本物の封筒が使われてるところがあり、その封の開け方に受取人の個性が出てるのも面白いと思った。

    このシリーズは本当に面白い! 

  • 手紙や新聞紙面のみで語られる騒動。

    さくっと読める、楽しさ。子どもとして読みたかったな、大人であることが残念だ。

    おばあちゃん幽霊オリーブのチャーミングさが魅力。

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著者プロフィール

アメリカ・イリノイ州ピオリア出身。子どものころからサラといっしょに本をつくってきた。日本で紹介された作品に、『うさぎのうさぼうときょーふのママだいおう』(主婦の友社)、『おばあちゃんのひみつのあくしゅ』『もう、おおきいからなかないよ』(ともに徳間書店)などがある。読み物は今シリーズが初めての翻訳作品。このシリーズの1巻目『オンボロ屋敷へようこそ』は、アメリカの17もの州で児童文学賞にノミネートされ、シリーズは現在も継続中。

「2015年 『白い手ぶくろのひみつ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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