リスト・オブ・セブン 下 (扶桑社ミステリー フ 20-2)

著者 : マーク・フロスト 飛田野裕子

• 扶桑社 (1995年1月1日発売)

感想・レビュー・書評

[クークーさんの感想 · 2021年1月7日]

90年頃に大ブームになった「ツインピークス」の脚本家マークフロストが書いた冒険活劇ミステリ。主人公はコナンドイル。登場するのはホームズのモデルとなるジャックスパークス。ドイルのもとに届いた降霊術の会の招待状から始まり、命を狙われるドイル。そして謎の秘密結社との対決。大英帝国を揺るがす陰謀から謎の世界を創り出すのはフロストの得意技。ホームズものの登場人物のモデルになったであろう人々を総出演させ虚実ないまぜのスリリングな冒険活劇の傑作となっている

[森羅＆裕華さんの感想 · 2013年2月23日]

読後はちょっと、BBCの現代版「シャーロック」や、最近の007映画「スカイフォール」に近い感じの感動があります。
諜報機関の人間であるジャックの活躍を公表できない若きドイルが、ホームズに託して彼の物語を書き始める…というラストがよかったです。
ホントに、映画にならないかなぁ。今ならみんな見るだろうし、ガイリチ版よりは深く心に残る作品になると思うんだけど…。

著者プロフィール

1935年生まれ。映画・テレビドラマの脚本家、プロデューサー。米国人気テレビドラマシリーズ『ツイン・ピークス』の共同制作者であり、プロデューサーである。著作に『ザ・ゴルフマッチ‐サイプレス・ポイントの奇跡』（ゴルフダイジェスト社）、『リスト・オブ・セブン』『ドイルと、黒い塔の六人』（ともに扶桑社）、『秘密同盟アライアンス』（早川書房）などがある。米国ロサンゼルス在住。

「2017年 『ツイン・ピークス　ファイナル・ドキュメント 』 で使われていた紹介文から引用しています。」