毛沢東秘録 上

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  • Amazon.co.jp ・本 (374ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594027261

作品紹介・あらすじ

独裁者毛沢東の孤独と焦燥。ベールを脱いだ巨大な権力ドラマ。

感想・レビュー・書評

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  • 繰り返しになりますが、産経が中国報道には最も進んでいたということで、四人組の逮捕劇のドキュメンタリータッチの記載から始まり鄧小平の復活への葉剣英の活躍などの動き、遡って文化大革命の混乱と興奮、そして彭徳懐の失脚に始まる毛沢東と劉少奇・鄧小平の隙間風の拡大と毛側の劉・鄧追い落としへ向けた準備画策、私にとっては権力をめぐる人間ドラマとして面白いのですが、よほど中国好きでないと面白くないかも知れません。産経は反中国的として同国から追い出された歴史があるのもよく分かります。文化大革命が権力闘争だと最も早く見ぬき、新聞の一面で報道したのが、彭真北京市長の失脚ニュースから(紅衛兵の登場の2ヶ月前)だ、ということを改めて知り驚きます。

  •  文革終了から20年ぐらい経った辺りから、いろんな「暴露本」が出始めた。この本は、そうした中国語の文献を紡ぎ合わせて作ったノンフィクション風。「風」というのは、取材班自身が当事者や周辺者から裏を取った感じがしないから。デテールは、叙情的だが、果たして本当はどうだったのか。
     その辺を差し引いても、中国の権力闘争の凄まじさはよく伝わってくる。と同時に、歴史的な流れ、文書などもよく紹介されている。
     しかし、これは中国だけの話だろうか? 日本のマスメディアによる政治家の引きずり下ろしを見ていると、大字報とどう違うのか、考えさせられる。

  • 劉少奇、華国鋒、趙紫陽、胡耀邦、歴代の権力者も、任期途中で権力闘争に敗れ失脚。改めて、北京中南海の権力闘争の凄みを感じる。いまはどうなんでしょう、江沢民、胡錦濤、どうなるのかね。

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