た・か・く・ら

著者 :
  • 扶桑社
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本棚登録 : 66
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (196ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594055387

作品紹介・あらすじ

高倉と過ごした子供の頃の一大イベント"大阪万博"の想い出とともに綴られる可笑しくも切ない友情物語。著者が初めて書き下ろす、亡き友に捧げる私小説。

感想・レビュー・書評

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  • たーくらー

  • 大阪万博の思い出と、末期がんと診断された親友をおくる話。
    嘉門達夫の私小説。

  • まさか嘉門達夫がこんなに泣ける話を書けるとは!

  • ■否定し、拒否し、怒り、落ち込み、受け入れる

    書籍「た・か・く・ら」(嘉門達夫著・扶桑社刊・196頁)から。
    先日、著者本人の握手とサイン入りでゲットし、やっと読み切った。
    仲の良かった同級生「高倉」の死を必死で受け入れようとしている、
    可笑しくも切ない友情物語。
    その中で、選んだのは・・この流れ。正確には
    人は、余命を宣告された時、
    まず最初は「そんなはずはないよ」と否定し、
    「それは間違いだろう!」と拒否し、
    「何故、自分なんだ!」と怒り、
    「どうしようもないのか!」と落ち込み、
    最後に「仕方ない」と受け入れるべきらしい。という一連の表現だった。
    人間の心の動きが、短いフレーズの中に、凝縮されている。
    同じ年代に生きた者しかわからない、大阪万博の思い出も蘇ってきた。
    私が彼の歌を好むのは、私と同じ視点の人間ウォッチングが多いから。
    笑い飛ばすようなフレーズの後ろに、なんだか切なさを感じるからだ。
    「人生スポットライト1回説」に納得しながら、
    どれだけ、そのスポットライトを浴び続けることが出来るか、
    いつ、そのスポットライトを浴びるのが幸せなのか、
    そんなことを考えながら、読み終えた。
    親友の死をテーマに書かれた私小説なのに、なぜかスッキリ感が残った。
    是非、御一読を。

  • 泣ける。こんな友人が欲しい。

  • (欲しい!)

  • 筆者と3ヶ月の余命宣告された友達「たかくら」のくだらない男の友情物語を、カラッとした笑いでさくさく書いています。葬式の際の本人映像という発想が面白かった

  • おもろい、うん。
    末期ガンになった親友との日々。


    関西弁を活字化したらこんなんかぁ、たしかになぁ…と変なところで感心(笑)

    それはともかく。

    ただの回想録なんかではなくきちんと終末医療の何たるかに向き合った内容だと思う。
    面白いし、読みやすいからそこんところのややこしさを読者にすんなり分からせる力がある。

    高倉さんの凄いところは末期ガンをオープンにしたこと。
    どんな病でも開けっ広げにするには勇気がいる。その勇気を汲み取った周囲の援助の素晴らしさは言うまでもない。

  • 幼馴染の高倉さんの人生を、嘉門さん流に讃えた本。
    クスッと笑えてホロッと泣けます。

  • この物語が実話だということに驚いた。
    たかくらさんはともだちに好かれていたんだなぁ。

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