生活保護が危ない‾最後のセーフティーネットはいま‾ (扶桑社新書 33)
- 扶桑社 (2008年8月29日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (257ページ)
- / ISBN・EAN: 9784594057459
感想・レビュー・書評
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生活保護が危ない
~「最後のセーフティーネット」はいま~
2008年9月1日発行
著 者:産経新聞大阪社会部
発行者:山本泰夫
発 行:株式会社 産経新聞出版
ISBN:978-4-594-05745-9 C0295詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2008年の本ですが、最近何かと話題な生活保護の問題点を浮き彫りに。
組織的な不正受給に限らず、様々に内包している問題があるのだなと実感しました。
詳細は本書に譲るとして、ふと頭に浮かんだのは、、
古代ローマ時代の「パンとサーカス」と揶揄されるシステム。
実態はあくまで「飢え死にしない」レベルだったようですので、
揶揄されているような不労収入といえる程のモノではなかったようですが。
確か、制度疲労についての記述もなされていたはずですので、
久々に、塩野さんの「ローマ人の物語」を読み返してみようかな。
ん、もらうことを当たり前と思い、不労収入を当然の権利と思う、
受給者には不思議と特定な外国籍の方も多いそうですが、それはさておき、、
なんにせよ、自立を促すための制度が、反対にソレを阻害してるとしたら、、
早急な制度の見直しが必要と感じます、うーん、本末転倒ですよね。。 -
[ 内容 ]
「普通に暮らしていきたい」と思っていても、リストラや病など、ほんのわずかな偶然が重なれば、いつ貧困に陥ってもおかしくはない。
貧困が身近になりつつある現在、もはや生活保護をめぐる問題は他人事ではない。
あらゆる社会矛盾が、最後のセーフティーネットに雪崩をうって流れ込み始めたいま、雇用や年金も含めた抜本的な対策を打ち出せなければ、最後のセーフティーネットさえ守れなくなる…。
[ 目次 ]
第1章 あなたの隣で
第2章 現場はいま
第3章 保護の街
第4章 漂流する論議、加速する現実
第5章 再生の手がかり
第6章 声は届くか
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2008/12
最後のセーフティーネットと呼ばれているが崩壊の危機にあるともされる生活保護制度。新聞社の社会部記者が多くの取材をまとめたルポタージュ。