日本を支配する「鉄の五角形」の正体

  • 扶桑社
3.89
  • (4)
  • (1)
  • (3)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 36
感想 : 5
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594063108

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 著者のベンジャミン・フルフォード氏について、伝聞でしか知らず、いつか読みたいと思っていたので、それだけで先ずは知的好奇心は満たされた。印象としては、陰謀論の泰斗というイメージは拭えないが、然程極端な事を言っているようにも思わず。ただ、事実確認ができぬような言説は裏付けが不確かであり、やや週刊誌にも似ている。日本はアメリカに支配されたままで、その構造には利権やヤクザが張り巡らされているらしいが、確かにそういう事もあり得るのかな、だ。リニアモーターカーも日韓トンネルも進まないのは利権がないからだとか。

    ベンジャミンフルフォードは80年代に日本で大学生だった。上智大学比較文化学科を経て、カナダのブリティッシュ・コロンビア大学を卒業。その後、再来日し、「日経ウィークリー」記者、米経済誌「フォーブス」アジア太平洋支局長など経て、フリージャーナリスト。

    ー 日本が将来倒産したら。ブッシュが小泉に提案。アメリカ主導のIMFが日本に入る。外資に有利な改革を日本に義務付ける。郵政事業は外資に売り、その資産340兆円の大部分をアメリカに振り分ける。竹中と小泉を丁寧に扱う。アメリカが2005年の選挙のようにサポートする。そして外資でおいしい仕事ができる。条件は、日本はアメリカ軍の下請けを務めること。

    火のないところに煙は立たない。しかし、世論誘導されるような群集にもならない。基本スタンスは崩さず、読後、無事帰還できた気がする。

著者プロフィール

1961年カナダ生まれ。ジャーナリスト。上智大学比較文学科を経て、カナダのブリティシュ・コロンビア大学卒業。米経済紙『フォーブス』の元アジア太平洋支局長。著書に、『日本がアルゼンチン・タンゴを踊る日』(光文社)、『メルトダウンする世界経済』『闇の支配者に握り潰された世界を救う技術』シリーズ(イースト・プレス)、『分断される世界経済』『戦時体制に突入した世界経済』(清談社Publico)、『一神教の終わり』(秀和システム)、『破滅する世界経済と日本の危機』(かや書房)など多数。

「2023年 『ディストピア化する世界経済』 で使われていた紹介文から引用しています。」

ベンジャミン・フルフォードの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×