「医療否定本」に殺されないための48の真実

著者 :
  • 扶桑社
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本棚登録 : 146
感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594068684

感想・レビュー・書評

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  • 5月新着

  • 近藤医師の本と併読すると実態が分かり易いかも…

  • 「医療否定」をした近藤誠さん(ガン放置治療などで有名)を否定しているのですが、どちらかというとこの著者の方も医療の問題点をこの本でも他の本でも取り上げられています。私にはお二人の立場は近いと感じましたが…

  • 開業医の先生が、多くの診療をおこなってきた実体験をもとに書かれています。
    この点は、論文データをもとにして書かれた近藤先生の本とはことなります。
    経験が理論よりもまさることもしばしばありますのでどちらが正しいという判断にはなりません。
    近藤先生の本のことを極論であり、一部真実を語っているが明らかに真実と異なるところがあると指摘しています。

    http://ameblo.jp/nancli/entry-11799485691.html

  • 「医療否定本」がなぜ面白いかというと、常識だと思っていたようなことが嘘だと切り捨てるからである。それが蔓延してくると、今度は「医療否定本否定本」が現れる。いいぞ、もっとやれ! ただ、この本は医療否定本、もっというと近藤誠さん(の実名も出している)の本へのカウンターとしてはもうひとつ弱い。なぜなら、医療否定本のターゲットはごく一部の人だ、とし、実際にはそれが当てはまらない人が多い、即ちターゲットが広くなる分浅くなって、どうしても伸ばしてならされたような感じになってしまうからだ。
    さて、そんななかでも気になったのは、近藤さんは放射線科だから内視鏡検査の経験も少なくて、特定のケースしか見ていないのではないか、がんとがんもどきの狭間にはグラデーションがあるよ、というあたり。もっともです。ただ、よいかかりつけ医を見つけろ、というのが問題解決の大部分に見えるのだけど、健康体の場合はそもそも医師との接点がないので、かかりつけ医探しって難しいよなあ、ハシゴとか立ち読みとか出来ないしなあ、と。そうなると、常識を切り捨てるような意見が目について、振り出しに戻る。

  • 医療否定本の悪影響に対抗したいという目的が明確。確かに極論を指摘し、グレーゾーンの存在を教えてくれている点で信頼感はあるが、ではどのように判断すればよいかとなると信頼できるかかりつけ医を自分で見つけることと、何とも頼りなくなる。
    それでも医療側の問題もみえてくるし、同時に患者側の問題も指摘されており、病院にかかるからには薬を処方してもらいたいという自分の意識も反省させられた。
    13-161

  • こちらの方が的を得てる気がする

  • 開業医の家庭医として、地域の患者さんのために医療で貢献しているDrが否定的な医療本への警鐘をつづっている。
    私立有名K大学のK講師の唱える、がん治療を真っ向否定する姿勢に対し、正しい情報と事実をわかりやすい表現で文章化しているすばらしい本である。
    K講師は、化学療法は死を早め自分の専門である放射線療法のみが唯一正しいがん治療という理念のもとにマスコミに訴えている。一方的な論調に対し、的確に反論している長尾Drに敬意を表したい。

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著者プロフィール

1958年香川県生まれ。医学博士、医療法人社団裕和会理事長、長尾クリニック院長。東京医科大学卒業後、大阪大学第二内科を経て95年に兵庫県尼崎市で開業。一般社団法人 日本尊厳死協会副理事長・関西支部長。日本慢性期医療協会理事なども務める。ベストセラーとなった『「平穏死」10の条件』(ブックマン社)、『病気の9割は歩くだけで治る!』(山と渓谷社)など著書多数。

「2022年 『完全図解 介護に必要な 医療と薬の全知識』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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