ファイナルガール

著者 :
  • 扶桑社
3.19
  • (3)
  • (18)
  • (31)
  • (10)
  • (1)
本棚登録 : 169
感想 : 40
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (203ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594070281

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • おもしろー。
    ホラーでもSFでもないのになんかズレてて居心地悪い感じ。
    『ファイナルガール』の世界が明瞭になる感覚はなんかわかるな。

  • 短編

    自然とは呼べない美術館でのキャンプで、眠る妹を置いて夜中にひっそりと会う深海魚。
    電話口からいつだってストーカーをしてくる存在と、少しも恐怖を感じない矛盾とクマの防犯ブザー。

    亡くなった海外の映画俳優を思いながら映画館で閉じ込められる佐藤と伊藤。
    虫歯があるとキスをしてから宣言され親知らずを抜歯した家庭教師と教え子で恋人の16歳の少女。

    5歳のときに家に来た狼が再び現れたときのために体を鍛えたが、いざというときに怖気好き細くか弱い彼女に助けられた同棲初日。
    小説の脇役サイモンに心奪われ、彼氏と別れ戦争により天涯孤独になろうとも、一番に悲しむべき死は存在しないサイモンただ一人だった。

    母は自分の命と引き換えに娘であるリサを連続殺人鬼から救ったのは母が30歳頃のことで、
    リサもきっとそのくらいで娘のために死ぬと思いきや、襲ってくる連続殺人鬼からを次々と叩きのめして生き延びる人生であった。

    不思議な話。理解できないわけではないけれど、正直なぜそうなったのかとかよくわからない。
    だけど、嫌いじゃない。爽快に連続殺人鬼を殺していくリサがうけた)^o^(

  • BSフジ「原宿ブックカフェ」のコーナー「ブックサロン」で登場。

    芥川賞受賞の時は、ホラー映画を見て待っていたという著者である、ゲスト藤野可織さんの最新作。

    「ホラー映画で一番最後に生き残る女の子のことをファイナルガールっていうので、それをタイトルにしました」(藤野可織さん)



    原宿ブックカフェ公式サイト
    http://www.bsfuji.tv/hjbookcafe/index.html
    http://nestle.jp/entertain/bookcafe/

  • こんな小説は書いてはいけないんじゃないか。と思う。
    ワケわかりませんでした・・・

  • 芸術としての大自然の中でボーイフレンドと過ごす「大自然」
    熊の防犯ブザーとストーカー「去勢」
    プファイフェンベルガーが好きな女の子はボーイフレンドと映画館の屋上に登る「プファイフェンベルガー」
    教え子で彼女である少女と歯を抜きに行く「プレゼント」
    彼は狼を恐れている、倒そうとしている「狼」
    ハリーとレニーと、そしてサイモンの死「戦争」
    「ファイナルガール」は、小さい頃母親のおかげでアパート唯一の生き残りとなった。しかし連続殺人鬼は何度でも訪れる。
    彼女は30歳で娘を守り死ぬのだと信じる。

    藤野可織は、息を詰まらせる描写がうまいなあ。ホラーでありながらユーモアもあるから、安心して読める。

  • ...........(._. )( ・_・)(・_・ )( ・_・)??????

  •  短編集に共通しているのは"遺される"ということについて。消え去られる。とり遺される。遺物となる。
     生きるということは人生において自分以外のさまざまな人のあらゆる死にとり遺されていくということなのかもしれないデスね。

  • ジャンルとしてはホラー?寄りの作品が多い印象。表題作『ファイナルガール』の淡々とした進み方が好き。あと、『プレゼント』のナツキのキャラクターも良い。

  • 洋画好きとしてたまらない

  •  まったくすばらしいことだ。彼は成熟しきった男性であるにもかかわらず純潔であり、帰り血で濡れそぼっているにもかかわらず無罪だった。
    (P.75)

全40件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

藤野可織(ふじの・かおり)
1980年京都府生まれ。2006年「いやしい鳥」で文學界新人賞を受賞しデビュー。2013年「爪と目」で芥川龍之介賞、2014年『おはなしして子ちゃん』でフラウ文芸大賞を受賞。著書に『ファイナルガール』『ドレス』『ピエタとトランジ』『私は幽霊を見ない』など。

「2022年 『青木きららのちょっとした冒険』 で使われていた紹介文から引用しています。」

藤野可織の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×