- Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
- / ISBN・EAN: 9784594081348
感想・レビュー・書評
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すべての罪悪感は無用です。精神科医 斎藤学の著書。依存性関連で必ずや登場する久里浜病院。そこでの臨床が背景の文章は説得力がある。アルコール依存性の父がいた自分に当てはまる話が多数。長年のもやもやをしっかり言葉にしてもらえた。機能不全家庭で育った人には是非読んでもらいたい。
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自己肯定感は自己効力感や全能感とは違う
自己肯定感とは、他者と比べて自分を評価しないそのままの自分を認めること
父親は娘に鬱陶しがられるだけ。母親はきちんと情緒的に殺されることで、娘が独り立ちする
アルコール依存症者の妻の4人で1人はアルコール依存症者の娘だった
自分が必要とされる必要という病=面倒を見なければいけない人がいる幸福感が必要な病気
意味のある人生という実態があるわけではない、普通に生きていることを面白いと思うと。
意味ある人生など、どこにもない。
子供は犠牲者であり、依存者、それ以外の選択がない場合は犠牲者になる
依存しなくても生きていけるとき、大人になる。
食べ物が満足になかった時代には、過食症にはならない。
寂しさや退屈を排除しない。
私たちにとって豊かさを与えるものだと捉えるべき。
人間は最初から空虚なもの、誰だっていなくてもいいもの。 -
いろんな媒体に書いた・喋ったことを集めた一冊。一つ一つのエピソードが2P程度と深掘りされていないので「わかった。で、どうしたらいいの?」ということばかりだった。生きづらさを感じている人に寄り添うことで、癒やされる人はいると思うけれど、具体的な解決策が弱すぎる。寄せ集めるのはいいけれど、対策の部分はしっかり書き下ろしてもらった方がよかったのでは。