すべての罪悪感は無用です

著者 :
  • 扶桑社
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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594081348

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  • すべての罪悪感は無用です。精神科医 斎藤学の著書。依存性関連で必ずや登場する久里浜病院。そこでの臨床が背景の文章は説得力がある。アルコール依存性の父がいた自分に当てはまる話が多数。長年のもやもやをしっかり言葉にしてもらえた。機能不全家庭で育った人には是非読んでもらいたい。

  • 自己肯定感は自己効力感や全能感とは違う
    自己肯定感とは、他者と比べて自分を評価しないそのままの自分を認めること

    父親は娘に鬱陶しがられるだけ。母親はきちんと情緒的に殺されることで、娘が独り立ちする

    アルコール依存症者の妻の4人で1人はアルコール依存症者の娘だった
    自分が必要とされる必要という病=面倒を見なければいけない人がいる幸福感が必要な病気
    意味のある人生という実態があるわけではない、普通に生きていることを面白いと思うと。
    意味ある人生など、どこにもない。
    子供は犠牲者であり、依存者、それ以外の選択がない場合は犠牲者になる

    依存しなくても生きていけるとき、大人になる。
    食べ物が満足になかった時代には、過食症にはならない。

    寂しさや退屈を排除しない。
    私たちにとって豊かさを与えるものだと捉えるべき。

    人間は最初から空虚なもの、誰だっていなくてもいいもの。

  • いろんな媒体に書いた・喋ったことを集めた一冊。一つ一つのエピソードが2P程度と深掘りされていないので「わかった。で、どうしたらいいの?」ということばかりだった。生きづらさを感じている人に寄り添うことで、癒やされる人はいると思うけれど、具体的な解決策が弱すぎる。寄せ集めるのはいいけれど、対策の部分はしっかり書き下ろしてもらった方がよかったのでは。

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著者プロフィール

精神科医、家族機能研究所代表。
1941年東京都生まれ。1967年慶應義塾大学医学部卒。同大助手、WHOサイエンティフィック・アドバイザー(1995年まで)、フランス政府給費留学生、国立療養所久里浜病院精神科医長、東京都精神医学総合研究所副参事研究員(社会病理研究部門主任)などを経て、医療法人社団學風会さいとうクリニック理事長、家族機能研究所代表。
医学部卒業後、母校の神経科学教室で精神分析のトレーニングに入る。同時期より、国立アルコール症センターとして発足した久里浜療養所(当時)で臨床にあたりつつ、アルコール依存症など「依存症」という用語を提唱し定着させ、依存症の家族に代表される、温かさや安心感などが提供できない機能不全家族で育った「アダルト・チルドレン」という概念を日本に広めた。著書に『すべての罪悪感は無用です』『「愛」という名のやさしい暴力』(ともに小社刊)など多数。

「2022年 『毒親って言うな!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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