育てて、紡ぐ。暮らしの根っこ

著者 :
  • 扶桑社
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本棚登録 : 605
感想 : 50
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  • Amazon.co.jp ・本 (159ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594082758

作品紹介・あらすじ

人気作家・小川 糸さんの
軽やかに心地よく暮らすための
習慣や愛用品を紹介

『食堂かたつむり』や『ツバキ文具店』など数々の著書をもつ、作家の小川糸さん。
その暮らしぶりは、時間に追われたり、ものに支配されたりすることなく、心地よく軽やか。
そこには、小川さんが試行錯誤してたどりついた、ものの選び方や時間の過ごし方、
家事や仕事のルールがあります。
本書では、小川さんの暮らしに対する考え方や日々の習慣、
愛用品を写真入りでたっぷり紹介。
また、拠点を移したドイツでの暮らしや「小川糸」という名前のルーツ、
作品との向き合い方にも迫ります。
毎日を自分らしく、楽しく過ごすヒントがつまった1冊です。

【CONTENTS】
<心>  何事も前倒しでゆとりをもつ/欲望に従順になる/つらいときこそ朗らかに笑
     う/習い事で心を潤す etc.

<身体> 年齢に抗わない/屋内でもブーツを履いて冷え予防/夕方は銭湯で疲れをほぐ
     す/お茶時間をつくってひと息 etc.

<住>  時間にリズムをつける/家事は無理しない/インテリアは鳥モチーフを選ぶ/
何も買わない日をつくる etc.

<食>  だしや調味料にこだわる/頼りになる常備品を持つ/おいしさは上手に貯金/
十八番のレシピをもつ etc.

<衣>  服の素材や色を決めておく/平日は制服化/アクセサリーは丸モチーフを選ぶetc.

<人>  家族とのつながり/しなかやで強い祖母の生き方/人づき合いはせまく、深く /返事は曖昧でもいい etc.

<小川糸さんのルーツ> 小川糸の名前の由来/作品との向き合い方 etc.



【著者紹介】
小川 糸
1973年生まれ。2008年『食堂かたつむり』(ポプラ社刊)で小説家デビュー。
『喋々喃々』『リボン』(ともにポプラ社刊)、『これだけで、幸せ』(講談社刊)、
『ツバキ文具店』 (幻冬舎刊)など著書多数。

感想・レビュー・書評

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  • 小川さんの足元にも及ばないけれど、私も日々無理をせず心地よく暮らしていくために、なるべく今の自分にとって不必要なものは、捨てていこうと心がけている

    そういう意味でも、小川さんの生き方は、私にとって理想であり憧れである 

    前作の「針と糸」でも感じたけれど、こんな暮らしは、作家さんだからできること、我々庶民にはとてもとても・・
    と言ってしまえは、そこで停止してしまう

    なるほど、そう考えればいいのかとか、そうすれば楽になるなと取り入れられるところは、取り入れていきたいなと思う

    『心にも時間にも余白を残す』という言葉が、素敵だなと思った
    仕事も家事も人間関係も、"両手で持てる分"だけ。自分の許容範囲を超える量は抱え込まない

    それと、頭の片隅に保留ボックスを作っておくということ
    じっくり考えることで、自分にできるかできないかを冷静に見極められるようになる

    欲張ってあれもこれもと抱え込むと、自分で自分を苦しめることになりかねない

    現役の時は、こんなこと言っていられなかった。髪振り乱して遮二無二頑張って来たのだから、今からは、こんな暮らしが許されるのではないだろうか

    時折、こういう類の本を読んで日々の暮らしを見直すきっかけとしたい

  • 著者の心のあり方や暮らし方、日用品などの紹介。
    特に「心のあり方」のチャプターは、同じく自宅で仕事をしている私も深く共感することばかりだった。
    上手く余白を残しながら日々生活する、というのは私も自然とそうなっていったように思う。
    持ち物を厳選して少なく、というのは本当そうだよなぁと実感しているけれど、なかなか出来ないでいる。

    2019年時点ではドイツにいらしたようだけど、現在はどうしていらっしゃるのかな。エッセイの最新の方に追いつけば、分かるかもしれない。

  • ツバキ文具店の作者のエッセイ。写真付きなので良かった。たぶん、生き方が一般人とは全く違う。時間、モノなどに対するこだわりも思想も違う。ドイツ暮らしで影響を受けたのか、とてもゆったりしている。今すぐに真似はできないが色々と試してみたいことがあった。大量消費社会の中に生きていて、それに逆行しているのだが、何かとても幸せそうでいいんですよ。

  • 良いものは自分の足で探さないとですかね。
    小川糸さんが使っているものはAmazonでは入手出来ません。

  • あぁ、わたしのイメージどおりの小川糸さんだと思った一冊。本書はわたしの大好きな小説の1つ、「ライオンのおやつ」の著者、小川糸さんの連載がベースになっています。表紙の写真からしてイメージどおり!と膝を打ちました。勝手すぎる読者ですみません。。そして中身を読んで、物を丁寧に扱ったり食事にこだわったりするところに、この丁寧な感じ、作品でも感じたことあると思わされました。本書を書いたライターの方、小川さんの作品をかなり読み込まれたのではないでしょうか。文章の空気感が似ていました。

    ●ゆりね!
    小川さんの飼い犬です。「ライオンのおやつ」「とわの庭」にも犬が重要な役割をもつのですが、小川さんの人生自体にもゆりねがとても大きな影響を与えているようです。

    ●心に余裕を残したい(でも一般人には無理だ
    朝から午前中にかけて集中して執筆して、あとはゆったり過ごす。そんな生活やってみたいと思いました。おそらく、実際やってみたら書くことが浮かばなくて午後までかかってしまうのでしょう・・。

    ●サラッと書いているけど
    血縁関係のしがらみに悩まされてきたそうです。本書ではそのことについて詳しくは書かれていないけれど、これが小川さんの作品に出てくる厳しい世界のもとなのかなと思わされました。

    ●エッセイではない
    ここは注意したいのですが、本書は小川さんのインタビューをして、ライターが書いています。(あとがきより)ブクログのレビューによると小川さんのエッセイもゆったり素敵な様子。ぜひ読んでみたいです。

  • 小川糸さんの小説の世界観が好きで、こんな小説を書く人はどんな人なんだろうとこの本を手に取った。
    小川さんの暮らしは小説の中のように、好きな物に囲まれて自分のペースで穏やかに流れていく。小説の世界そのものだった。

  • 小川糸さんの小説はまだ2冊しか読んでいないのですが、どのような暮らし方をされているのか興味があって読んでみました。

    日本とドイツを行ったり来たりしながら自然であること、無理をしないことを暮らしのテーマにし、慣れ親しんだ愛用品を持つことで心地よい暮らしを実践されているようです。

    特に参考にしたい所は、いらないものは潔く手放し、必要なものだけを身近に置くだけで心身軽やかになれるとのこと。また、小川糸というのはペンネームで、そのお名前のルーツも書かれています。人となりを感じられ、未読の小説を読んでみたくなりました。

  • 小川さんの愛用品で、私も欲しいな、と思うものがいくつかあった。
    KAZEブレンドというアロマオイルや、ビーズ刺繍が施されたラトビアの手首用ウォーマー。
    俵屋旅館の石鹸は京都に行ったら絶対に買いに行こうと思う。

  • 気軽に読める糸さんの本
    毎日を大切に物を少なく身軽にどこでもひょいって移動できるように

    いいものをよく選んで購入していきたいな
    こだわりが色々あるんだね
    こだわりの本でした

    私も自分のこだわり見つけていこう
    ただし それじゃないと嫌!っていうめんどくさい人にはなりたくないなあと

  • 図書館で、「大人の本の福袋」で借りて来た本である。
    著者 小川糸氏の日々の生活について、ドイツを拠点として、日本の暮らしを外側から眺めている。
    自分に合っている暮らしについて、衣服・食生活・日用品・旅行…
    どれも飾らずに自分の時間を過ごしている。
    「足るを知る」満たされる状態を知っていたば、それ以上のものを欲しても、それが自分にとって必要の無いもの、無駄なものと認識出来るという事に、賛同!
    この年齢なって、痛感する事が、この本に、書かれており、まだまだ若いのに、考え方が、心のゆとりというものの大事さが描かれていた!

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著者プロフィール

作家。デビュー作『食堂かたつむり』が、大ベストセラーとなる。その他に、『喋々喃々』『にじいろガーデン』『サーカスの夜に』『ツバキ文具店』『キラキラ共和国』『ミ・ト・ン』『ライオンのおやつ』『とわの庭』など著書多数。

「2023年 『昨日のパスタ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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