- Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
- / ISBN・EAN: 9784594091262
作品紹介・あらすじ
なぜ「日本は崩壊する」と言い続けるのか?
財務省の事務次官が「このままでは国家財政は破綻する」という論考を某雑誌に寄稿した。「バラマキ合戦のような政策論を聞いていて、黙っているわけにはいかない」という彼の主張には賛否両論の議論がある。
この論考に対して、筆者は、「会計学でゼロ点、金融工学でもゼロ点」と切って捨てる。
なぜ財務省は、「日本経済が破綻する」と言い続けるのか? なぜ「緊縮財政」「増税」を言い続けるのか?
データを重視した数量理論を展開する髙橋洋一氏が、得意の理詰めの論法で財務省の主張を論破する!
【内容】
歪められた「統合政府バランスシート」/コロナの混乱に乗じた増税論/緊縮財政は、国民生活を悪化させる/
レベニュー・ニュートラルではない炭素税はおかしい/MMTとリフレ派の混同/「プライマリーバランス黒字化」の大ウソ/労働者のためではない「賃上げ促進税制」と「金融所得課税強化」/消費増税は経済にマイナスを及ぼす/高齢化で上昇する「国民負担率」は歳入庁で解決/ベールに包まれた財務省の内部構造/財務省とつながりの深い岸田政権/財務省に餌付けされるマスコミ/年金破綻の可能性が極めて低い理由・・・・・・等々
【もくじ】
序 章 矢野論文の評価はゼロ点
第1章 岸田政権下でのZの暗躍
第2章 ケチでがめつい天下り集団
第3章 省益を優先する功罪
第4章 財政破綻を煽る手口
第5章 Zを解体する方法
感想・レビュー・書評
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他の著書や他媒体でも一貫して「リフレ派」が間違いなく正しいと主張している著者。
それはいいのだが、どの場面でも論拠についてふんわりとした説明しかないのでいつまでたっても「リフレ派」が何なのか分からない。
本書においても、“「MMT」は数式モデルがない反面「リフレ派」はワルラス式で考える”くらいの主張しか読み取れなかった。
他の主張についても「アメリカでは」「主流経済学者の間では」などの枕言葉が多用され具体的な論文などが提示されることはなく、主観のみに基づいた“感想”のようなものばかりでほとんど読み飛ばしてしまった。
「リフレ派」の主たる主張に“量的・質的金融緩和によってインフレ目標は達成される”というものがあるようだ。しかし「量的・質的金融緩和」が日本で実施されてから10年が経過した今でもインフレ目標達成は見通しもたたないのが現状だ。それにも関わらず主張が“リフレ派は正しい”一辺倒ではリフレ派の主張は机上の空論でしかないと見てしまう。効果検証を重ねて理論のアップデートをし続けてこそ、学者を名乗れるのではなかろうか。
「統合政府論」から高橋洋一氏を知り著書を何冊か拝読したが、もうこれ以上手に取ることはないだろう。
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岸田首相は、財務省の下僕。
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高橋 洋一先生著
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高橋洋一は好きでyoutubeでは登録もしているが耳にした話ばかりだったので新鮮味はなかった。文章もあまり上手くないようだ。