復讐は愛にも似て (ハーレクイン・ロマンス 2279)
- ハーパーコリンズ・ジャパン (2008年4月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (156ページ)
- / ISBN・EAN: 9784596122797
感想・レビュー・書評
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叔父の会社を救うためギリシア人実業家のヒーローと便宜結婚をするヒロイン。
ヒロインももっと素直になったり本当のことを言えよと思うけど、元々乗り気でない結婚な上、ヒーローに惹かれていることを認められなかったからこうなったのかな…
こじれにこじれている話だった。
しかしヒロインが飛び出さなきゃヒーローはそのまま契約を終えて離婚するつもりだったのだから、運命がどう転ぶのかは分からないものだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
R-2279
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ヴィッキーは父亡きあと、かわいがってくれた叔父の会社を救うため、ギリシア人実業家のテオと便宜的な結婚をした。それは二年間の期限つきで、離婚の際にはテオから多額の金を受け取る約束だった。ふたりは社交の場では夫婦として振る舞い、広い屋敷内では他人同然に暮らしていた。ところがある夜、テオの妖しい目の輝きにからめとられ、ヴィッキーは彼とベットをともにしてしまう。動揺した彼女がテオのもとを逃げ出したことが、彼の怒りを買った。そしてすべてが、取り決めから外れて動き始める―。
便宜的な結婚をする覚悟が出来ていないのに結婚してしまったヒロイン。便宜結婚がわかっていたヒーローはある意味、とばっちり。もっとも結婚前契約でしっかりと要項を確認しておかないお互いに非があるだろうけど。そしていくら崇高な目的だとしても、金銭目的に手に余るようなことをしようとするのは、無謀としか言いようがない。もしうまくいかなかったら、迷惑を被ることになる人がいるだろうに。まあそういった道理が分かっているヒロインなら、こんな状況に陥ることはなかったか。