アテネから来た暴君 (ハーレクイン・ロマンス 3218)
- ハーパーコリンズ・ジャパン (2017年1月13日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
- / ISBN・EAN: 9784596132185
作品紹介・あらすじ
その夜、非常勤教師のサラはリヴィエラにあるクラブで失踪した歌手の代役を務めていた──不似合いな化粧とドレスで。歌い終えたサラが楽屋に戻ると、見知らぬ男性が訪ねてきた。私を世慣れた女だと勘違いして誘いに来たのかしら?すぐに追い払おうとするが、サラはその男性、ギリシア人実業家バスティアンからなぜか目を離せない。「一緒にディナーでもどうかと思ってね」まるでサラの返事がわかっているかのように、彼は微笑んだ。その胸の内に暗いたくらみを隠したまま。
感想・レビュー・書評
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Original title:A TYCOON TO BE RECKONED WITH.
Author:Julia James.
今迄読んだharlequin novelsの中で最も文字が大きくい所為で、
丸で読者層の対象が小学生の様に感じられて非常に読み難かったです。
けれども内容は物語の終盤までほぼ平行線であったので、少々盛り上がりに欠けます。
日本語での書名が『Athínaから来た暴君』となっていますが、
この物語の最高潮と感じる
Wolfgang Amadeus Mozartが作曲したOpar"Die Zauberflöte"(魔笛)の一場面
"Arie-Der Hölle Rache kocht in meinem Herzen."(復讐の炎は地獄のように我が心に燃え)
の影響で暴君はBastianよりも寧ろSarahだろうと、読了後に改めて日本語の書名を見た時に感じました。
SarahがPhilipに『SarahではなくSabineとして、Bastianに紹介して欲しい』と
頼んだ事により物語の中盤では無く後半まで、Sabineだと信じていたBastianが可哀想です。
Sarahは彼に対して激昂したけど、そもそもの原因は自分自身である事を完全に忘れていますね…。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
年若い従兄弟が夢中になっている女性との仲を裂くためやってきたヒーローと
夢のためナイトクラブで歌手の代役を務めていたヒロイン。
ヒーローがヒロインをお金目当てで従兄弟を誑かそうとしている女性と誤解しているんだけど、この作者こういう誤解しているヒーローのパターンが多い気が…
ヒロインもさっさと告白しちゃえばいいのに。
なんとなく物足りない話だった。
あとタイトルにあるほど『暴君』なんかではない。
2016年。 -
ギリシャの大金持ちであるヒーローが年下のいとこが悪い女(ヒロイン)に騙されてるらしいということで、救済に乗り出すも自分がはまっていくというお話。もちろんヒロインは悪い女なんかじゃなくて夢に邁進する努力家なんだけど、誤解が誤解を呼ぶハーレらしいストーリー。ヒロインも色々な理由で別人の名前をかたっているんだけど、ちゃんと素性を明かせばいいんだよ!と思わずにはいられないなぁ。結局、呑気だったのはいとこ君でした。
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☆4+α
諦観したヒロインがたまに醸し出すもの憂げな雰囲気がフランス映画を見ているよう。でもドラマティック。