妻という名の咎人 (ハーレクイン・ロマンス) (ハーレクイン・ロマンス 3295)

  • ハーパーコリンズ・ジャパン
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  • Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784596132956

作品紹介・あらすじ

禁じられた夢を見た――
ご主人様に恋する夢を。

「弟を破滅させた君と、僕は結婚しようと考えている」
義兄クルスの蔑むような眼差しに、トリニティは凍りついた。
2年前、スペイン大富豪である彼のメイドだったトリニティは
彼の異母弟リオから、息子たちの世話をしてくれと頼まれた。
双子の惨状を見かねて自堕落なリオと便宜上の結婚をしたが、
いま名ばかりの夫は急死し、彼女が双子の後見人となった。
彼は私が弟をたぶらかしたと信じ、悪女を監視する気なのだ……。
愛する双子を奪われたくない一心で、彼女はクルスに従った。
千々に乱れる胸の奥で、彼への恋心をもてあましながら。

双子もクルスも愛するがゆえ、果てしない苦しみを背負ったトリニティ。スペインの古城で積年の想いが溢れ出し、ついにクルスと夢の一夜を過ごすも、いまだ無垢な体だった理由を詰問されて……。数奇な運命に弄ばれた孤独な娘の、あまりにも切なく甘やかな初恋。

感想・レビュー・書評

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  • 3.5

  • 面白かったです。

    愛のない契約結婚の果てに、、というストーリーは今やハーレクインの定番ではありますが、後半からは特に面白く読めました。

    ヒロインのトリニティは孤児として里親の元を転々とする孤独な少女期を過ごしました。
    そんな彼女は富豪の兄弟と拘わったばかりに、激動の運命に巻き込まれることになります。
    弟は双子を出産後、妻が亡くなり、トリニティに契約結婚を持ちかけました。
    彼女はナニー(双子の子守り)をしていて、双子に愛情を抱いていたため、酒浸りの父である彼に双子を任せるに忍びず、契約結婚を承諾。
    しかし、形だけの夫がほどなく事故死します。残されたのは彼女が夫の財産を使い果たしたという事実無根の醜聞だけ。
    彼女のせいで弟が身を滅ぼしたと信じる兄は、ある日、彼女に
    ―双子を引き取る。
    と、冷酷な宣告をするのですが、、、
     
    実は、この兄とトリニティの間には過去、一線を越えそうになったという秘められた事実がありました。
    互いに強く惹かれ合いながらも、男は彼女を財産目当ての計算高い女だと誤解しています。
    トリニティは誤解されていることを哀しく思いつつも、双子可愛さと彼を愛しているがめために、彼が持ちかけた契約結婚を承諾します。
    何とトリニティは兄弟二人と契約結婚を二度もすることになりました。

    二人は反発しあいつつも、結果としては誤解が解け、二人は心も通じ合った夫婦となれました。
    前に読んだ「ロスト・ラブ」の余韻が強すぎたせいか、前半は正直、あまり作品世界に入り込めませんでしたが、後半からは面白くなりました。
    愛する男性から誤解を受けるトリニティの悲哀が切なく伝わってきます。

  • 普通のディザイア
    責められても、責められても健気なヒロイン

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