初恋の紳士 (ハーレクイン・ヒストリカル 209)

著者 : アン・アシュリー 古沢絵里

• ハーパーコリンズ・ジャパン (2005年3月1日発売)

感想・レビュー・書評

[川元ゆかりさんの感想 · 2005年6月8日]

かつてミーガンは、初恋の相手であるクリスチャンと結婚するつもりだった。そして、周りの人々もそう思っていた。「君が１８歳になったら婚約しよう」と約束した彼。しかし、彼はロンドンで絶世の美女と突然結婚した。その後クリスチャンは妻を事故で失い、インドに渡っていた。きっと妻を失った失意のあまり遠い異国を慰めの地としたのだろう。
そしてミーガンがインドに渡っていた兄を病気でなくした時、兄の娘ソフィーの後見人として兄に指名されたクリスチャンがミーガンの前に現れた。彼はソフィーを屋敷に引き取るにあたり、ミーガンもお目付役としてしばらく一緒に屋敷に滞在するよう請うてきた。クリスチャンの屋敷に向かう馬車に揺られながら、ミーガンはいまだ癒えぬ心の傷を隠し通す決意を新たにした。