毒見師イレーナ (ハーパーBOOKS)

  • ハーパーコリンズ・ ジャパン
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  • Amazon.co.jp ・本 (528ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784596550026

作品紹介・あらすじ

ある殺人を犯した罪で死刑囚となった少女イレーナ。ついに絞首台へと送られる日を迎えるも、そこで思わぬ選択肢を与えられる――今すぐ絞首刑か、それとも、国の最高司令官の毒見役になるか。だが毒見役を選んだイレーナを待ち受けていたのは、逃走防止の猛毒だった。かくして少女は毎日与えられる解毒剤なしには生きられぬ身体に。わずかな生きる希望に賭け壮絶な日々に立ち向かうが……。

感想・レビュー・書評

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  • 208.2.13 amazon 99円

  • 想像力を喚起されない
    高橋克彦の火怨で感じたのと同じで、読んでいても絵が浮かばない

  • ネットで見かけて。

    面白くなかったと言えば嘘になる。
    だが、面白かったのかと聞かれるとうなずけない。

    死刑執行から逃れるために最高司令官の毒見役となるイレーナ。
    毒を見分ける訓練を受けるが、
    同時に殺した男の父親、将軍ひとりから命を狙われる。
    不思議な味のするお菓子を味見し、いや、毒見し、
    毒ではないと判断するが、
    最高司令官が次第に覇気を失っていく。

    魔力があって賢く、軽業を習得し、
    城の中にあっては武術を学び上達する、人を殺せるほどに、
    とまた主人公に盛り込みすぎ。

    のめりこめなかったのは、
    魔法が登場するようなファンタジーに、
    工場建設とか依存症とかリスク中毒いう言葉が出てくることに
    違和感を感じたせいかもしれない。

  • 殺人の代償として死刑か毒見役かの選択をつきつけられたイレーナは、イクシア領最高司令官の毒見師として生き延びる道を選んだ。防衛長官のヴァレクから様々な毒とその見分け方を身をもって学ぶイレーナだが、殺した相手レヤードの父親であるブラゼル将軍からも付け狙われ、何度も危機に陥る。禁じられた魔法力を隠しながら、イレーナはヴァレクと共にイクシアに渦巻く陰謀に立ち向かう。

    3部作が2セットあるイレーナ・シリーズの最初の作品。毒味師としての修行など細部の細やかさ、舞台となる世界の設定、落ち着いた語り口から紡がれる目まぐるしい展開に引き込まれる。

  • 2022.8.25
    良いわ〜
    おじさんだけど乙女心がキュンキュンしました。
    イレーナ格好良い。続きが楽しみ!

  • 文章が拙く感じるようなところもあるが、ストーリー自体はとてもおもしろい。

  • ★4.5
    面白すぎる。真夜中に一気読みした。
    ヴァレクのツンデレ具合いが最高だし、イレーナに忠誠を誓う最強の双子アーリとジェンコがかっこよすぎた。最初は憎らしいヴァレクがだんだんイレーナに惹かれて、結ばれた時は感動した嬉しかった。
    アイリスって魔女も結局味方してくれて、イレーナも強かで美しい。
    え、なんでそんな仲良くなってるの?いきなりそんな好きになれるの?って思うところもあるんだけど、そこは目をつぶって…

  • 渡辺由香里さん著『ベストセラーで読み解く現代アメリカ』を本屋でぱらぱら見ていたら、その中で「自ら訳した」と紹介されていて読みたくなった。
    『ベストセラーで読み解く現代アメリカ』じたいもチラ見した限りではすごくおもしろかったので、そっちもちゃんと読みたいのだけど、お手軽なこちらを先に読んでしまった。

    私はファンタジーというジャンルがそれほど好きじゃないのだけど、それでもかなり楽しんで読んだ。
    主人公が最近の漫画にありがちなべたべたした性格じゃないからかな。

    しかし非常にユニークなファンタジーだな、と思った。
    巻末の解説者も書いておられたが、物語の舞台の異世界がよくある「王国のものがたり」ではなく、「腐敗した王政を倒したあとに成立した清廉な軍事政権」っていうのが、意表をつかれた。
    前王を殺害し、トップの座に就いた「最高司令官」は、公にはすごく厳しい人だけど、懐に入ると優しく寛大な良き指導者・・・ということは全然なくて、彼の執政は一長一短で、主人公はじめ国民たちは、腐敗した過去の政権ではありえなかった社会的なチャンスをつかむことができるようになった一方で、以前の華やかで楽しかった王政を懐かしんだりもする。
    なかなかリアルで複雑な舞台設定となっていて、感心した。

    主人公は、人を殺した罪で死刑となる運命だったが、毒見の仕事をすることで命を救われた女の子。
    人殺しだし、たとえ仲良くなっても、いつ毒で死ぬか分からないような人間と友達になりたがる人なんかいない、でも友達がほしい・・・という少女らしい考えが、生きるか死ぬかの過酷な状況の中でときどき頭をもたげていて、なんだかきゅーんとしてしまった。

    「友達がほしい」って、子供のころよく読んだ少女向けの「世界の童話」の王道テーマだった!と突然思い出して、なんだ胸がいっぱいになった。小公女とか、秘密の花園、あしながおじさん、赤毛のアン・・・みんな孤独な生活を送っていて、でも素敵な出会いがあって、最終的には親友を得るんだよね。

    オトナ社会で生きるようになって、どっちかっていうと仲良くなるのを遠慮したい人も多くいるってことを知るようになって、そんな謙虚でけなげな気持ちをすっかり忘れてたわ~。誰かと知り合うのがすっかり億劫で下手になってる。
    幸福に生きる上で「大切なもの」「必要なもの」がとてもシンプルだった子供の頃の気持ちを思い出した。

    というわけで、友達のジェンコとアーリの筋肉ペアは最高だった。二人がいると、私までほっとした。

    そして、友情があれば、恋もある。
    しかし・・・
    ヴァレクがツンデレだっていうのは最初から分かっていたことだけど、デレデレしているシーンはちょっと目をそむけたかった。映画だと視線を外すことができるが、本だとそれは難しいので、仕方なく読んだ。
    なぜだろう。いつもはこういう展開は大歓迎なのに。
    なんか嫌だった。
    途中でヴァレクにゲイ疑惑が持ち上がっていたが、ゲイであってほしかったような。

  • 飽きた

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