二重人格探偵エリザ 嗤う双面神(双面神:ヤヌス) (ハーパーBOOKS)
- ハーパーコリンズ・ ジャパン (2016年5月19日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (608ページ)
- / ISBN・EAN: 9784596550255
感想・レビュー・書評
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前半は面白かったのだが、後半は私には必要以上にローダークファンタジー要素がてんこ盛りでお腹いっぱい。ここまで「影」キャラを盛り込む必要はなかったのにと思う。お国柄かもしれないけど。
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読むのに時間がかかってしまったけれど、終盤は二転三転と勢いが止まらなかった。
エリザもリジーもかわいいなー。トッドやレミーとの関係もいいなぁー。
手を組んだ二人の他の事件をぜひ読みたい。 -
いまいち
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舞台は近世のイギリスという設定ではあるけど、喋るロボットがいたり、ちょっとサイバーパンク風の世界観でもあるのかな。錬金術が怪しまれながらも科学や医学と奇妙に共存、融合している世界でもある。
地味な警察医である主人公エリザがジキル博士の娘で、しかも父と同様別人格とひとつの体を共有しているというのが物語の大きな鍵になる。
物語は、その中で起きた連続殺人事件と主人公自身を取り巻く謎が複雑に絡み合う形で展開していく。登場人物もなかなか魅力的。
エリザの別人格であるリジーは奔放で激情型、派手な性格でお互い反発しあっているようにも見えるけれど、大事なところではお互いを気にかけ、心配している。ひとつの体の中での奇妙な友情とでも言おうか。
事件の真相自体は途中でなんとなく見当がついたけど、謎の後見人(後半で謎じゃなくなるけど)にハンニバル・レクター博士を思わせる知的な犯罪者、錬金術であやしい薬を調合する薬屋のおやじなど、キャラクターがなかなか魅力的。シリーズ物のようなので続編が出たら読みたい。