ずっと ずっと かぞく (ナショナル ジオグラフィック キッズ)
- ハーパーコリンズ・ ジャパン (2018年6月23日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (48ページ)
- / ISBN・EAN: 9784596583512
作品紹介・あらすじ
ナショナル ジオグラフィック キッズ、はじまるよ!
もし 森で ばったり あったら どうする?
きみの みみには ちきゅうの こえが きこえるかい?
動物たちの命をつなぐための撮影プロジェクト「フォト・アーク」。
ナショナル ジオグラフィックの写真家がうつしたポートレートと、詩人がつむいだ言葉が、
こどもたちの心に今、物語を届ける。
ここで、たいせつな仲間たちにつぎつぎとであう。そして、ひとりひとりと見つめあう。
「いっぴき」としてではなく……自分とおなじ「ひとり」としてむきあうことになる。
――アーサー・ビナード
感想・レビュー・書評
-
この本の意図がわからなかったら、読んでも「?」という感じだろう。動物たちが哲学っぽい、人間へのアドバイスみたいなことを言うてる・・本??
最初はそう思っていた。でも、
ジョエル・サートレイさんのあとがきを読んで、感想が変わった。
あとがきより
「ニンゲンは、この地球の生き物のなかの、たったの一種類だ。みんなの地球だし、みんなで暮らせるはずだし、みんな仲間のはずなのに、一種類にすぎないぼくらが、ほかの生き物の棲むところをうばったりこわしたりしている。仲間がものすごく少なくなっているのだ。
ーそれが現実だというのに、ほとんどのニンゲンは気づいていないらしい。なんで気付かないのか?ニンゲンはほかの生き物たちに関心がないのか?仲間が絶滅しても平気でいられるわけ?カメラを持ち歩いているぼくはどうしたらいいのか?」
「(動物の)ポートレートをとると、ひとりひとりのチャームポイントがよくわかる。ーしかもひとりひとりの目が、写真からぼくらに語り掛かけてくる。
目が合えば、気持ちもつながる。
つながれば、わくわくしてくる。
好きになると、こんどは気付く。仲間が困っていることに。こんどは平気でとおりすぎることはできない。見て見ぬふりもできなくなる。すきな仲間のために「何かしなきゃ!」と思う。ぼくが動物のポートレートをいまもこつこつ撮り続けているのは、見つめ合って好きになるキッカケをいっぱいつくりたいからだ。」
アーサー・ビナード
「ジョエル・サートレイの写真を見つめていると、いつも声が響いてくる気がする。不思議に思うが、当たり前の事ともいえる。ジョエルは世界をあちこち旅して、会える動物たちにどうにか会って、シャッターを切りながら一匹一匹に耳いをすましている。だから一枚一枚に動物の言い分が宿るわけだ。ー(自然の中にいる生き物の写真ではなく、)ポートレートだから目が合った瞬間、もう相手を無視できず、ちゃんと見返すしかない。しかも動物の「一匹」としてではなく、自分に近い存在の「ひとり」として、向き合うことにある。ーひょっとしたら彼らの声を聞きとって、少し通訳できるかなぁ・・そんな無謀な希望からこの『ずっとずっとかぞく』の本作りがはじまった。」
ここまで読むと、またじっくりと最初から、この本を眺めたくなる。一枚一枚、ゆっくりじっくりと、生き物たちと向かい合いながら。
読み聞かせには向かないが、いい絵本だ。
5歳~大人まで。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
どうぶつのかわいさと、ひょうしのなまけものもかわいいです、いちばん1☆わたしがすきなどうぶつは、なまきもの&スローロリスです。きもちはるいこもいれば、かわいい♡こもいる、ふつうのこもいれば、ちょっとあったらどきっとしてこわい!こもいる。たとえきらいでもすきでもだれだろうとみんながいきている。
-
子ども用。寄贈のために登録
-
2019.1
-
どうぶつの写真はかわいい。ただどうぶつを擬人化するの、好きじゃないのですよね…