薔薇の罠~囚われの乙女と銀の伯爵~ (ヴァニラ文庫)

著者 :
  • ハーパーコリンズ・ ジャパン
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784596743060

作品紹介・あらすじ

夜は盗賊、昼は亡命貴族の令嬢として暮らすシャルロットは、鋭い目をした銀髪の伯爵ゲオルクに正体を見破られてしまう。告発しない代わりに「きみを飼いたい」と言う彼に触れられて知る初めての悦楽、開いてゆく身体。彼女の身を案じてくれるゲオルクにいつしか心までも傾いて。けれどシャルロットにはどうしても盗みをやめられない理由があった…。

感想・レビュー・書評

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  • 父親に逆らえずに盗みを続けるシャルロット。悪いことだと分かってるからこそ、誰にも相談できないシャルロットが悲しい。慕ってる訳じゃないのに、父親を見捨てられないところも。ゲオルクに出会ってからのシャルロットは、今まで圧し殺していた感情が溢れ出して戸惑ってるのがすごく伝わってくる。早く助けを求めれば…と思うけれど、ゲオルクを信じられなかったり、迷惑をかけたくないと思ってしまうシャルロットは理解できた。今後は今までの分も穏やかな時間を過ごせるといいな。と思った。

  • どうしても父親に逆らえず、命じられるがままに盗みを働くという珍しいヒロインでしたが、
    作中ではあまり父親との絡みがなかったせいか、どうして逆らえないのかがいまいち伝わってこなくて感情移入しづらかったです。残念。

    黒猫に翻弄されるゲオルクはよかったです。

  • お話もイラストもよかった。久々のヒットです。

    あらすじからは自分の意志で泥棒をしているのかと思いましたけど、父親に強要されての泥棒ということでした。

    逃げる途中でゲオルクに見つかり、出会いは最悪。舞踏会で再会したあとも、お互いに嫌な奴から始まり、でもだんだん惹かれていくところがよかったです。

    ゲオルクの愛に応えたいと思ってはいるけど、泥棒を強要する父には逆らえず、盗みを繰り返すシャルロットの苦悩する様子が伝わってきて、切なくなりました。

    最後父の正体が明らかになりましたけど、どんでん返しはシャルロットの正体。あの最悪父の娘じゃなくてよかったねってところですが、最後まで気付きませんでした。こういう意表を突く設定は大好きです。

  • 盗みを働くヒロインってどうなんだろうと思ってたけど、嫌々やってるし、読んでみるとそこはあまり気にならなかったです。読み応えがあって面白かった。ゲオルクがシャルロットを猫に例えるのがかわいい。

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著者プロフィール



「2022年 『復讐者は純白に溺れる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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