ロスノフスキ家の娘 上 (ハーパーBOOKS)

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  • Amazon.co.jp ・本 (440ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784596771322

感想・レビュー・書評

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  • ジェフリー・アーチャー「ロスノフスキ家の娘」 | ほんのむし(2016.04.01)
    https://bit.ly/3KfG4W4

    TVを消して本を読め! 第60回 なぜか日本では未放映の人気政治ドラマ『マダム・セクレタリー』(執筆者・堺三保) - 翻訳ミステリー大賞シンジケート(2019.02.19)
    https://honyakumystery.jp/10262

    ロスノフスキ家の娘 上|ハーパーコリンズ・ジャパン
    https://www.harpercollins.co.jp/hc/books/detail/14920

  • 実は、ロンドン警視庁の第4シリーズかと早合点してしまった(^^;

    時代背景は上記シリーズと同じ古さ、それなりにアメリカの歴史を楽しめたが、壮大な一代記ものはちょっと苦手。

    ということで、後半は政治も絡むということで、上巻でひとまず終了。
    時間を経て、下巻に挑戦します。

  • ジェフリー・アーチャーは面白い。
    この『ロスノフスキ家の娘』も当然面白い。
    だってあの名作『ケインとアベル』縁の話だから!
    「なにそれ。『ケインとアベル』読んでないと、面白くないんじゃないの?」
    大丈夫。
    だって私も『ケインとアベル』を読んでいないから。
    けれど面白かったから!

    フロレンティナ・ロスノフスキ――これは彼女の物語である。
    前作『ケインとアベル』の主人公アベル・ロスノフスキの一人娘だ。

    「するとやっぱり『ケインとアベル』を読んでからのほうが――」
    だから大丈夫。
    前作のあらましについては、こちらの本でも書かれる。
    読んでいるうちに「ふうん、そんなことがあったのか」と、わかってくる。
    これはフロレンティナ・ロスノフスキの一代記だ。
    彼女が生まれて、育って、学んで、恋をして、そして野心と才能のままに、20世紀アメリカを生きていく物語なのだ。
    1934年から1995年の未来に渡っての物語である。

    未来?

    そう。実は本作が出版されたのはまず1982年である。
    それが2017年に改訂版が出て、これはその翻訳だ。
    改訂前のものも日本で出ていたのだが、出版社も翻訳者も違っている。
    そしてそちらは今や絶版だ。

    著者ジェフリー・アーチャーはイギリス人だ。
    それがアメリカについて書くのだから大変だったろう。
    しかもテーマに、あのややこしい大統領選がある。
    『「・・・・・・、現行の予備選挙制度をよしとしておられますか?」
    「いいえ、よしとしていません。・・・・・・」』(下 260頁)
    リサーチに2年かかったらしいが、無理もない。

    女性で、ポーランド系で、カトリックの大統領は、アメリカに誕生するのだろうかというのが大きなテーマだが、果たして、今、著者に訊いてみたいのは、執筆時、21世紀になって20年以上たった今でも、まだアメリカに女性大統領がいないということを、予想していたかということだ。

    今となっては、さて、テーマになりうるのは、白人でない(ラテン系、アジア系)、キリスト教徒でない(イスラム教徒、無神論者)、LGBTクラスだろうか?

    80年代に書かれた、アメリカ現代史であり、近未来も舞台にした物語である。
    フロレンティナがどう成長していくのかは、明かしてしまうと面白くないので明かさないが、前作を読んだ方にはなお感慨深いのではないか。
    『ケインとアベル』を読んだ方も読んでいない方も、ぜひ。

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著者プロフィール

ジェフリー・アーチャー(Jeffrey Howard Archer)
1940年生まれのイギリスの政治家、小説家。一代貴族の貴族院議員。オックスフォード大学卒業後に政治家に。大ロンドン議会議員、庶民院議員(3期)、保守党副幹事長などを歴任したが、 1973年に投資で失敗して財産を全て失ったことを契機に、1974年10月の総選挙時に政界から退いた。
1976年に発表した『百万ドルをとり返せ!』が大ヒットして借金を完済、1985年に政界復帰し党副幹事長を務め貴族院議員に列されたが、偽証罪によって2001年に実刑を受け服役。2003年以降、作家活動を再開した。
代表作に『プリズン・ストーリーズ』、『クリフトン年代記』シリーズなど。

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