- Amazon.co.jp ・本 (440ページ)
- / ISBN・EAN: 9784620108308
感想・レビュー・書評
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久しぶりの道尾秀介作品。結構複雑な謎でした。
P434
「あんな、おいちゃん」
初めて、汐子が顔を見て上げてこちらを見た。
「幸せになってもええねんで」
両目に夜を映しながら、真っ直ぐに二美男を見ていた。
「毎日楽しくしててもええねんで。変わらへんもんは変わらへんねん。自分が苦労したかて、そんなんおんなしやろ。何も変わらへんやろ。そしたら、楽しいほうがええやん。まわりも楽しくなるやん」詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
とにかく洞窟のシーン長過ぎっ!
映像ならともかく、文字では辛いものがある。
登場人物それぞれが次々に起こす勘違いからくる
ドミノ倒しのような謎解き
まぁ、軽く読むにはいい作品なのかもだけど
あまりに現実味がなさ過ぎて……。 -
子どもを失ったおじさんに引き取られた汐子。自分の子どもの代わりじゃないけれど、汐子がいたから毎日の生活が遅れたのかも。
しかし、こんなにも飲んだくれてたらあかんわ。
アパートの住民の協力があってこそだね。
問題解決できたら、それが自信となって生活改善にもつながるか。 -
いつもと違いあまり入り込めず、読むのに割と時間がかかってしまいました。
暗がりや暗闇が多いから見えてこないのでしょうか?
それとも、それまで読んだ設定を何度か崩さないといけない場面があるからでしょうか?
思わせといてそうじゃないの連続でしたしたが、とりあえず読み終わりました。 -
ふたりの男が池に向かったのに、「やめろ!」という声と水音の後、戻ってきたのはひとりだけ。これは酔っぱらいの夢か、現実か?
半信半疑の状態から、事態は思わぬ方向へ。アパートの住人を巻き込んでの騒動からが、楽しい。軽いタッチのドタバタ劇。ミステリというより、エンタメ作品。 -
「生の悲哀、人の優しさが沁みわたる、人情ミステリーの傑作」らしい。。
癖のある個性的なキャラは出てくるのだが、なんか薄い。ミステリーというか、ドタバタ劇って感じ。
以前の著者作品のような、背筋がゾクっとするような怪しさが懐かしい。 -
目新しさはないが、王道できっちり作られた感があり、読了感がすっきりした。読みやすいです。