旧石器発掘捏造のすべて

  • 毎日新聞出版
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784620315843

作品紹介・あらすじ

考古学界を大混乱させ教科書を書き換えさせた発掘でっちあげの全容報告。

感想・レビュー・書評

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  • ☆アマチュアの限界でもあるし、考古学の閉鎖性、科学教育を受けてこなかったつけかな。

  • 2000年の旧石器遺跡捏造をすっぱ抜いた毎日新聞取材班が、同事件をまとめた書。

    章によって書いた人が違うのか、続けて読むと違和感を感じるところもある。特に出だしの「すっぱぬき」の過程は、あたかも自分たち取材班を英雄のように書いているところが気持ち悪かった。(個人的意見)

    検証についての記載は考古学や人類学に詳しくない人でもわかりやすく読めるようになっていると思う。

    この本で一番良かったところは「考古学のこれから」をまとめた第3章である。河合信和氏の「旧石器遺跡捏造」との差別化が図れる章だと思う。
    この章を読むと未来への希望が持てる。問題が起きたあと、「今後どうするか」を考えて実行することは大切なことなので、その観点からすると、どんな人にとっても参考になる。

  • この捏造事件が騒がれていた時分は、「あー、秩父原人っていなかったのね」程度にしか考えていなかった。
    それから10年以上経過して改めてこの著書を読むと、一個人が行った捏造が学会、学者関係者を含めこれほど広範囲に、しかも歴史をも否定してしまう程の影響があったのだと痛感した。
    2015年の現在、考古学会はこの捏造事件を踏まえて、どう変わったのか、また変わらないとすれば、なぜ変わらなかったのかを知りたいと思った。

  • 『発掘捏造』後のことをまとめた本。
    他の本で既に当初に認めた以外の遺跡についても捏造を告白したということは知っていたが、当時の取材や考古学学会側の対応等が流れで読めるので、こういうことだったのかぁと思った。
    当時の本なので状況を知るには良いが、10年以上経った今はもっと踏み込んだものを読みたくなる。

  • 内容(「MARC」データベースより)
    考古学会を大混乱させ、教科書を書き換えさせた発掘捏造の全容。当初の予想を超えて、広範囲かつ多数の遺跡で20年も行われてきた捏造の実態に迫り、大打撃を受けた日本の旧石器時代研究の現状と再生への道のりを探る。

  • 前に紹介した本(『神々の汚れた手』よりも中立的な立場で、冷静に客観的に読めたように思います。

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