- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784620319711
作品紹介・あらすじ
遂に日本上陸で超注目。キンドルとは何モノか!?米国で大人気となった電子書籍端末キンドルの秘密とは。ペーパーレス読書文化の幕開けを告げるキンドルの正体に迫る。
感想・レビュー・書評
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iPadが出る以前の出版だし、内容的に古くなっている。ただ、電子書籍、アマゾンについて概要を知るのにはよい。
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2010年1月30日、初、並、カバスレ、帯付
2017.2/2. 津BF -
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いろいろ日米の違いというものもあるのだろうが,米国マーケットで受け入れられている理由が実感としては分からない.
この本を読んでも結局分からない.
少なくとも日本で売れる気はしない・・・
日本では,新聞も書籍も紙なのかなと.
iPadが発売されると大きな変化があるのかも知れないが. -
日本ではiPad解禁でお祭り騒ぎの感はあるのだけれども、それよりもなによりも、先に売れていたのはこのAmazonのキンドル。本書はこのキンドルをはじめとした電子書籍の時代を、マスメディア/新聞メディアを中心とした企業がどう受容していくのか! みたいなことを各社偉い人のインタビューなんかを交えて追っておるわけです。
さすがに毎日新聞が出しているだけあってどうしても紙メディアびいきになってしまうのだけれども、新聞そのものの不況について「読者が欲しがる情報よりも、記者側が読ませたい記事しか書かなくなったことで新聞メディアは没落していった」という指摘は、アメリカでの話ながら他人事とは思えない。思えませんか。そもそも日本の新聞が、はたして「読者の読みたい記事」を書いていたことがあったかどうか。そのへんはよくわかりませんが、ともあれ、生き残りをかけてアメリカのマスメディアが右往左往してたのがよくわかる一冊。
あのー、新聞社をNPO法人化しちゃおうという案は面白いなぁと思った。営利で無くなる一方、メセナの悪口はより言えなくなるといえば言えるのか。でも、ジャーナリズムは非営利で、という発想はもっとあってもいいわよね。
おすすめ度は……キンドルで飯を食おうという野望のある人は目を通しておいてもいいかもしれない。紙の出版からの脱却のヒントはあるとおもう。 -
最近アメリカ出張をしてきたのですが、空港でキンドルを使っている人を多く見かけたように思います。もしかしたら今までもそうだったのかも知れないのですが、自分が興味をもつようになったので目につくようになったのかも知れません。
長めの出張だったのでスーツケースと携帯用のカバンに10冊以上の本を詰め込んでいったのですが、携帯用のカバンには会社から支給されているラップトップパソコンに加えて、ブラックベリー携帯電話、プライベートの携帯電話を持った上だったのでかなり重かったです。
となると、今後はキンドルを考慮すべきなのでしょうか、現在は英語の本しかダウンロードできないようですが、日本語の本も対応できるようになると、日本でも一気に普及が進むと思いました。
以下は気になったポイントです。
・キンドルの電子ペーパーに使われているのが、イー・インクと呼ばれるもの、モノクロ画面は紙と同じ反射型なので、目に優しく直射日光や暗い室内でも見やすく、電力を必要としない(p25)
・キンドルの斬新さは、3Gワイヤレス昨日の搭載、場所を問わずに無線ネットワーク経由で電子書籍や新聞・雑誌をダウンロード(1冊60秒以下)できる(p25)
・アマゾンの凄いところは、キンドルに隠された最先端の技術を誇示するのでなく、本が好きな消費者に的を絞って、読書体験をより豊かなものにすることをゴールにしたこと(p27)
・米大手書店のバーンズ&ノーブルが2009年10月末に[Nook:ヌック」と呼ばれるキンドル対抗機を発表した、入力タッチパネルやMP3音楽プレーヤを標準装備(p30)
・アマゾンはテレビ広告を一切やっていない、そのお金は全て配送無料サービス、商品値引き、取扱商品の拡充等に注ぎ込んでいる、というのがベゾスのポリシー(p54)
・ゲーム機開発での競争の教訓(任天堂Wii対ソニープレステ3)は、最先端技術をベストとする技術信奉が万能薬でないということ(p66)
・過去15年間にワシントン・ポストは、ピューリッツァー賞を19回受賞する一方で、購買部数が12.5万部減った(p96)
・新聞社の生き残り戦略として、1)活字新聞に専念してインターネット無視、2)印刷版とデジタル版を併用、3)デジタル版に専念、がある(p136)
・タワーレコードは2004年に倒産して再建したが失敗して2006年に廃業した、日本のタワーレコードは米国から独立して別企業になって日本全国で81店舗を運営(p173)
・アップルが開発した音楽政策アプリケーション「ガレージバンド」を使えば、自宅でプロ級の録音が可能、プロを目指すミュージシャンにとっての登竜門は、制作過程を支配していたレコード会社との専属契約だったが、現在では異なっている(p175)
・マドンナやU2はレコード会社を飛び出して、ライブネイションという大手イベントプロモータと専属契約をしている、CDの売上が収益の柱でなくなり、コンサートに移っている(p176)
・音楽の世界では、アップルのiPODの登場でCDレスの時代が開幕した、文字の世界でそれに相当するのがキンドルであり、本格的なペーパーレス時代を象徴する端末(p177)
・キンドル経由の新聞購読者の半分は、今までの新聞を購読したことのない人達で、4分の1が紙の新聞をキャンセルしてキンドルに乗り換え、残りの4分の1は両方を購読、つまりは、キンドルのお陰で新聞の購読者層が拡大している(p182) -
i Padがまだ発表になっていないタイミングでの執筆なので、内容が少し物足りない感じ。
キンドルが、ダウンロードにかかる通信が無料というのは初めて知った。だから「月額いくら」というインターネットではあたりまえのランニングコストがかからない。実質的に、通信費用は書籍料金に含まれているのだとしても、ペーパーの書籍より圧倒的に安いわけで、それって確かに魅力だと思う。(ペーパーの書籍だって製本コストや輸送コストは本に含まれているのだし)
一方、ページのほとんどがアメリカ新聞業界について割かれていて(一般書籍分野についてはほとんど触れられていない)、「キンドル」ではなくて、「衝撃」がメインテーマの本。
アメリカ新聞業界は、1995年のインターネットの普及によって一斉にネットへとシフトしようとしたらしい。ところが、思ったほど伸びず、意外とペーパーの新聞が支持を受けて現在にいたるのだそう。また、インターネットでの新聞の購読者のほとんどが、ペーパーの新聞と合わせて購読しているらしい。
キンドルに対しては、危機感を持っている人もいるし、利用しようとしている人もいるし、「いや、やっぱり紙の新聞のほうが優れている」という人もいる。
「紙のほうが優れている」という意見って、ほとんどノスタルジーだと、僕は思うのだけれど。(もちろん、ノスタルジーに応えられる、というのも価値の一つで否定はしない)
今までは機能的に紙に勝てなかったけれど、技術的にどんどんクリアされている。そのうち、「紙の本って不便だなぁ」と思うようになるだろう。 -
流れがまとまってる・・・かなぁ。
どんどん変化しているジャンルなので発売直後以外はあんまり読んでもしょうがないかも? -
著者は在米ジャーナリストということもあり、新聞事情に多くのページがさかれている。
読むという点で、液晶は目が疲れるので、キンドルには大変興味があるのだが、日本ではまだまだ混沌した状況が続きそう。