お待ちになって、元帥閣下 自伝 笹本恒子の97年

著者 :
  • 毎日新聞社
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784620321332

作品紹介・あらすじ

総理大臣の首根っこをキュッと締め上げ、マッカーサー元帥を呼び止め、那須のご用邸にアポなし突撃…日本で最初の女性報道写真家。戦前、戦中、戦後、そして現在波瀾万丈の97年を振り返る。

感想・レビュー・書評

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  • 事件や事故の現場だけでなく、人や風景から時代を切り取るのもまた報道写真。年齢を言い訳にするのは嫌いです。

  • なんと濃い人生を歩んでこられたのだろう。
    行動し続けてこられた97年間。多才な方。
    仕事が好きで、自分に正直に、好きなことやりたいことをやってきた方。肩に力が入った感じはせず,戦略もない感じ。
    でも,日本にも大正初期生まれの女性にこんな方がいらしたなんて素敵。元気がもらえた!

  • 人生自体が表現になっている、そんな女性がいますが著者もそのお一人。日本初の女性報道カメラマンの自伝です。まだ世の中に優しさがあって、頑張る人が報われた時代を歩いてこられたからこそ、実現できた人生かもしれませんが…。

    精一杯報道カメラマンという道を歩いてこられたことには清々しさを感じます。ただ、幸運にも人脈にも恵まれた方だと思いますので全部がこうはいかないよなあ…と少々羨ましいかも。

    たなぼたとは絶対に違う、努力の方だと思うけれど
    この方を守り、包んできたなにかは、私たちの世代にはもうなくなっちゃってる気がします。

    どれだけ優秀なら生きていけるのか
    どれだけ…何かがあればやっていけるのか。

    それでも、大事なことは昔から変わっていないはず。今日を精一杯に。焦る自分に対して「落ち着こう」と言いたい時に読み返したい。美しい時代の、美しい生き方が活写されています。

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著者プロフィール

日本初の女性報道写真家。日本写真家協会名誉会員。1914年9月1日生まれ。昭和15年、財団法人写真協会に入社。「社会派の写真」を手がける一方、さまざまな人物の時代の顔を、自ら口説き、撮り続け、国内外で数多くの写真展を開催。2011年、吉川英治文化賞を受賞後、一躍時の人になり、新聞、TV、雑誌などから取材が殺到。2011年、日本写真家協会賞功労賞受賞。2012年、札幌に「笹本恒子常設写真ギャラリー」誕生。2014年、「笹本恒子100歳展」写真展を全国で開催。同年、「ベストドレッサー賞」受賞。15年より、鎌倉・海辺の老人ホームに転居するも、取材、執筆活動など、元気に継続中。著書に『100歳の幸福論。』(講談社+α文庫)、『好奇心ガール、いま101歳』(小学館文庫)、『お待ちになって、元帥閣下』(毎日新聞社)、『99歳、現在進行形ね。』(小学館)、『笹本恒子の「わたくしの大好き」101』(宝島社)など多数。

「2016年 『[日めくり]笹本恒子、101歳。バラ色の人生 いつまでも楽しく生きるための毎日のヒント。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

笹本恒子の作品

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