- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784620323190
作品紹介・あらすじ
人間関係がうまくいかない、生きている実感がわかない、怒りがコントロールできない…そんな、満たされない感覚が常にあるのだとしたら、もしかしたらあなたも、被害者であり加害者なのかもしれない-「あなたのため」という親から子への依存の闇を照らす「親子救済」の書。
感想・レビュー・書評
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虐待といえば、暴力と思いがちだけど、言葉の暴力も破壊力は凄い。
親が自分の学歴にコンプレックスを持っているからこその教育虐待。
高学歴と言われるからこその教育虐待。
怖いわぁ。
いつからか教育は教育を受ける個人のものになっている。
そうではなくて、教育は豊かな社会を作るためのもの。
そうだなぁと思う。
スポーツの教育虐待についても触れていて
これ、あるわぁと思う。
負けたら物凄い怒られる、
でも、勝っても怒られる。
勝ち方が悪いって怒られる。
お勉強もそうだろうな。
あの、逃げ場がないのに追い込む感じはなんなんだろうなぁ。
きっと、親の気づきが子ども達を救うのだと思う。
子育て中に読んだら、どうだったろうか、と思うし
いろいろあったけれど、
今、「あなたが生きてて嬉しい」と思うから良しとしよう。
そう思おう。
たまたま、耐えられてしまう子がいる、というのも
よくわかるなぁ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
教育虐待について事例的に学べます。
感覚的な議論が多く、人によっては物足りないかもしれません。 -
「教育虐待」をテーマにした本。
教育熱心過ぎて子供を追いつめてしまう親がよくやってしまうパターンの代表格は「どうしてできないの?」である。わからないことが理解できない、親の未熟さの表れらしいので、子どもに言わないよう気をつけたい。また、親がコンプレックスがあるものについて熱心になりがちな傾向があるので、それも留意しないといけないと思った。
「親がまずすべきことは、社会一般に用いられている最大公約数的なモノサシでわが子を測り一喜一憂することではなく、わが子の才能を最大限に評価できる独自のモノサシを持つことではないだろうか。」という話もとても心に残った。つい友人と比較しがちだが、優秀な友人と戦うのではなく切磋琢磨できる環境に感謝しないといけないと思った。
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教育虐待に陥らないために、親は自分に次のように問いかける必要がある。
「子供は自分とは別の人間だと思えていますか?」
「子供の人生は子供が選択するものだと認められていますか?」
「子供の人生を自分の人生と重ね合わせていないですか?」
「子供のこと以外の自分の人生を持っていますか?」
これができていないということは、親が子供の人生に依存しているということで、「共依存から虐待ははじまる」とのこと。 -
教育虐待という言葉をこの本で初めて知りました。
教育には答えがない。
答えがない中で、『親なり』の子へのより良い教育を与えようとします。それは端から見てて、愛情だとも言えるんだけど、やっぱり親のエゴもあるよね。
子供は自分の分身だからかな。
『○○中学・高校・大学に入らないと意味がない』『東大に入ったこの子のやり方を真似をすれば、必ず成功する』
たまたまうまくいった成功論は、あなたの子供ではうまくいかない。その子がダメなわけではないのに、見失ってしまう大切なこと。
幸せになってほしいということ。
極端な締め付けと向き合い更生したした例、自殺した例を事実に基づいたエピソードと解釈は教育のあり方を考え直すきっかけとなりました。 -
気になったので借りた本
大人と子供の関わりについて
真剣だからこそ陥る心理
自身の生い立ちにより陥る可能性など
考え方の切り替えなど
子供が本来の姿で伸び伸びと
個性を伸ばせるような関わりに
気付ける一冊
子供だけでなく
今ある人間関係にも役立てるなーと
さらに心大らかに、今あるものを大切に
しようと思えた一冊でした -
もう1度読みたい
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20151217読了
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「教育虐待」という語の存在をこの本で知った。
ジャーナリストの著者が、親子関係を巡る具体例を解説。内容は岡田尊司氏の「母という病」などに通じる。