公文書危機 闇に葬られた記録

  • 毎日新聞出版
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本棚登録 : 160
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784620326320

感想・レビュー・書評

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  • この手のものは著者の思想イデオロギー傾向で内容や取材が偏ってたりするので鵜呑みにはできないところもあるが新聞取材版と言うことで多少公平に見れるかなと思う。
    今の政権にかかわらず日本の公文書管理に関してはずさんで心もとないのはわかっていたが、ひどいもんだと思う。
    直近で公開するしないにかかわらず整理されてなくても記録を残しておくと言うことで後世の調査が可能になる。
    公開しなくても少なくとも保存すると言う事は必要である。

  • もう腐っている。この状態がいつまで続くのか。
    毎日新聞の方、頑張ってください。

  • 霞が関には闇から闇に消える文書がある。国の政策決定の過程が、文字にならず、あらゆるところで検証不能になっている。日本の公文書は危機的状況にある。省庁間にはびこる因習、霞が関の「魔物」の正体を追う。(2020年刊)
    ・序 章 霞が関の常識
    ・第一章 不都合な記録
    ・第二章 ファイル名ぼかし
    ・第三章 記録を捨てた首相
    ・第四章 安倍総理の記録 
    ・第五章 総理執務室の内側
    ・第六章 官尊民卑
    ・第七章 官房長官のウソ
    ・第八章 官僚の本音
    ・第九章 謀略
    ・終 章 焚書

    本書は、毎日新聞連載「公文書クライシス」を書籍化したものである。
    連載当時、興味深く思ったものであるが、なかなか毎日新聞を読む環境に無く、通読する機会を持てなかった。本書を本屋で見かけて思わず購入した。
    公文書に関する不祥事が続く中で、このような連載が行なわれたことは、大変、意義があることであると思う。
    新聞とは、常に新しい事に重きを置き、消費しつづけ、忘れ去られるものであるが、書籍化されることにより、多少なりとも、歴史として残されるのは喜ばしい。
    内容は250ページ余りで11章という構成であるため総花的なのはやむを得ないのだろうが、折角なのでもう少し踏み込んで欲しかったと思う。

  • 東2法経図・6F開架:317.6A/Ma31k//K

  • 2020年7月読了。
    都合の悪い公文書は廃棄、改竄、捏造、そもそも作成しない。
    起こっていることは終戦直前に官庁が書類を焼却したのと同じようなレベル。
    243ページに「この国を民主主義の国と呼べる日は来るだろうか。」とあるが、たぶん来ないと思う。

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著者プロフィール

2018年夏、毎日新聞東京本社編集編成局社会部の遊軍担当だった奥山はるな、堀智行、デスクを担当した篠原成行の3人を中心に構成。メンバーは、いずれも外国人や子ども、教育を取り巻く問題に関心があり、それぞれ取材を続けてきた。本書のベースとなり、毎日新聞の紙面で掲載しているキャンペーン報道「にほんでいきる」は、取材班が執筆した。

「2020年 『にほんでいきる 外国からきた子どもたち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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