コロナ貧困 絶望的格差社会の襲来

著者 :
  • 毎日新聞出版
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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784620326894

作品紹介・あらすじ

20万部超のベストセラー『下流老人』の著者、最新刊。
コロナ禍を生き抜くための具体策と日本がめざすべき社会保障のあり方を提示する。

感想・レビュー・書評

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  • コロナ禍における貧困か他人事でなくなった現状を書いた本。
    現在のコロナ禍でだれが憂き目にあっているかというと女性と非正規雇用者の現状を11の事例で紹介。
    なぜそのような状況に陥ったか、また支援、相談窓口をいくつか紹介。
    読んでいえこんなにも相談、支援する所があるのかと驚いた。
    これはもっと周知徹底したほうがいいと思った。


    またナイナイの岡村隆史の女性蔑視発言をなにが問題だったのかを分析している。

    最終的にはコロナ禍で何が必要か6つの提言を挙げている

  • 『明日は我が身かもしれない』
    今の生活を送ることができているのは「運が良かっただけ」と思っておいた方が良いかもしれない。
    「自己責任」という言葉を使う人は、自分が「運が良い」とは思わず、明日は我が身とは想像もしないで、不寛容なことを平気で言うのだろうと思う。
    今のコロナ貧困が招いた格差社会を理解するなら「運悪く」貧困の状態になってしまった人にボランティアや寄付で力を貸すだろう。最低でも寛容な考え方をして発言するだろう。
    コロナ禍は、良くも悪くも人の本質が露わになってしまう。

  • コロナ禍における貧困について、ソーシャルワーカーの藤田孝典が語った一冊。コロナ前→コロナ禍に入ってからの失業率や生活保護者数の増加などから、実際にコロナが原因で 失業された方のコラムなど生生しい内容が多い。特に、非正規雇用と女性の労働環境についてくわしく解説されている(ナインティナインの岡村さんによる「風俗発言」についても深く検証される)。支援・相談窓口についても紹介されており、知らない保障制度なども多く勉強になった。

  • 現場で実際に問題解決に取り組む著者が、コロナ禍の今、多くの人に伝えたいことをコンパクトにまとめて語っている。特に第4章は、支援の現場でどのようなことが行われているかが具体的によくわかり、参考になる。

  • 国立女性教育会館 女性教育情報センターOPACへ→https://winet2.nwec.go.jp/bunken/opac_link/bibid/BB11503658

  • ◎大変な時代になったなぁと、思いました。私は就職氷河期時代なので、よくわかります。コロナ以前から安定感がありません。

  • 働く場所がないということが厳しい。お金を配るだけでは限界が、すぐ来る。

  • 【琉球大学附属図書館OPACリンク】
    https://opac.lib.u-ryukyu.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BC08908377

  • 筆者が、性産業や女性蔑視などに
    ついて言及している第3章が
    1番読んでいて考えさせられました。

  • コロナ禍で仕事を失った人に密着したルポルタージュを想像していたが、だいぶ違う内容の本だった。1・2章こそ貧困や格差を取り上げているが、3章は深夜放送で暴言を吐いたタレントを槍玉にあげ、4章は困った時の相談窓口を多数紹介するなど、何が言いたいのかよくわからなかった。
    ぼくは、この国はおかしいとずっと前から思っているので、著者の主張には賛同する部分もあったが。

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著者プロフィール

1982 年茨城県生まれ。NPO法人ほっとプラス代表理事。聖学院大学人間福祉学部客員准教授。反貧困ネットワーク埼玉代表。ブラック企業対策プロジェクト共同代表。ソーシャルワーカーとして活動する一方で、生活保護や生活困窮者支援のあり方に関し提言を行う。著書に『下流老人』(朝日新書)、『貧困クライシス』(毎日新聞出版)など。

「2018年 『未来の再建』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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