いま、なぜ死刑廃止か (丸善ライブラリー 143)

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  • Amazon.co.jp ・本 (197ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784621051436

作品紹介・あらすじ

死刑廃止は人権を守るための闘いである。人権とは「ともに生きる」ための最低の条件である。「ともに生きる」ことのできる社会があって、われわれの生存がある。…長い歴史を有する死刑制度について、世界動向を踏まえた上で、改めてその問題点-憲法に違反していないのか、犯罪の抑止力となるのか、死刑と無期の選択に境界があるのか、など-をさぐり、様々な調査・分析を通して、あるべき方向づけをここに試みる。

感想・レビュー・書評

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  • 死刑制度の問題点を論じる。廃止を主張。

  • 死刑反対派の著者が、みずからの主張を分かりやすく解説しています。

    多くの世論調査では死刑存置派が多数を占めていますが、本書では犯罪抑止力の効果や被害者感情の問題などについてていねいに解説し、死刑存置が許されない理由を説明しています。

    ルポではないので仕方がないのかもしれませんが、死刑に関わる人びとの実態についての詳しい説明はなく、もう少しよく知りたいと思いました。

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著者プロフィール

1934年生まれ。1957年中央大学法学部卒業。1964年明治大学大学院博士課程修了。1963~64年カリフォルニア大学犯罪学部留学、大学院在学中より法務省法務総合研究所研究官補(1962~67年)を経て明治大学法学部教授(2004年定年退職)。
現在 弁護士、明治大学名誉教授、法学博士(明治大学)。
[主要著書]
『犯罪学』(成文堂、1971年、現在八訂版)、『アジアの非行少年』(勁草書房、1985年)、『刑事政策の問題状況』(勁草書房、1990年)、『死刑廃止を考える』(岩波書店、1990年)、『死刑〈新版〉――その虚構と不条理』(明石書店、1999年)、『死刑廃止に向けて――代替刑の提唱』(明石書店、2005年)、『刑務所改革』(日本評論社、2007年、編著)、『社会のなかの刑事司法と犯罪者』(日本評論社、2007年、編著)、『死刑制度──廃止のための取り組み』(監訳、ピーター・ホジキンソン、ウィリアム・A.シャバス編、明石書店、2009年)、『日本の刑務所』(岩波新書、2010年、アンコール復刊)、『刑事司法――逮捕・裁判・服役そして社会復帰』(勁草書房、2011年)、『概説 少年法』(明石書店、2013年)、『受刑者の法的権利』(三省堂、2016年、改訂版)等。

「2016年 『Q&A 日本と世界の死刑問題』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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