明石工作: 謀略の日露戦争 (丸善ライブラリー 158)

著者 :
  • 丸善出版
4.25
  • (2)
  • (1)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 13
感想 : 1
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784621051580

作品紹介・あらすじ

日露戦争の勃発に伴い、明石元二郎大佐は欧州での対ロシア諜報・謀略工作の任に就く。明石は、反ロシアという共通の目的を抱く亡命フィンランド人シリアクスと共に、ロシア内部の攪乱に全力を尽くす。この過程を克明に追ったのが本書である。丹念な資料調査を基に再構成された事実は、「明石工作」に帰せられた成功神話を突き崩していく。だが、砕かれた神話の陰からは、現実の中で苦闘する人間たちの生々しい姿が浮かび上がってくるであろう。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • <メモ>
    「明石による反ツァーリ抵抗諸党扇動工作は、すくなくとも日本側からみれば、まったく失敗に終わった[…]。「明石工作」が日本で評価されたのは、謀略工作としては、予算規模が格段に大きかったに因る。くわえて、最後には失敗したものの、緻密な計画に基づき、武装蜂起へあと一歩のところまで導いたことに因る。」(P.212)

    「明石は、[…]命令に沿って、すくなくとも最初の非合法な諜報網を、シベリア鉄道沿線に完成させたのである。」(P.214)

    「機密費をプールするという思想が生まれる」(p.215)

全1件中 1 - 1件を表示

著者プロフィール

名城大学都市情報学部教授

「2023年 『ウクライナ侵攻はなぜ起きたのか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

稲葉千晴の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×