椿姫とは誰か: オペラでたどる高級娼婦の文化史 (丸善ブックス 90)

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  • 丸善出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (181ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784621060902

感想・レビュー・書評

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  • 東京芸大の講師だった人の本であるが、下世話な話が多すぎる。人類は多婚、乱交から始まった。ギリシャ、ローマ、そしてキリスト教時代、ルネッサンスと話が及ぶだけではなく、東西を問わず、お祭りでは実際に乱交が行われた!面白おかしく書いているのが、事実かどうかは別として軽すぎる。キリスト教に対する偏見も半端じゃない印象である。ヴィオレッタがなぜ憧れの女性だったのか?という説明だけでも十分では?花の都パリがかつてのギリシャの栄光を復活させ、クルティザンヌ(高級娼婦)が全盛時代を迎えた19世紀前半。マリ・ヂュプレシという実在の椿姫のモデルが当時の人気アイドルスターであった背景の説明は説得力があった。

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著者プロフィール

オペラ研究家、評論家。『オペラ名曲百科(上・下)』、『ヴェルディのオペラ』(以上、音楽之友社)、『オペラと歌舞伎』(丸善ライブラリー)『新潮オペラCDブック(全10巻)』ほか著作、翻訳・対訳も多い。

「2019年 『まとめてわかる! ドイツ・オペラの名曲』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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