「日本人の日本語」を考える: プレイン・ランゲージをめぐって

著者 :
制作 : 庵 功雄 
  • 丸善出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784621307649

作品紹介・あらすじ

専門家と非専門家のコミュニケーション、行政、マスコミ、ビジネス、医療、介護、国語教育等で求められる日本語、さらには英語等における「わかりやすいことば」の国際事例を取り上げ、これからの日本社会にとっての日本語の姿を考察する。

欧米では1970年代頃から、読みやすい文章(プレイン・ランゲージ)が求められ、日本社会においてもプレイン・ジャパニーズともいうべき「やさしい日本語」が求められはじめている。「誰が読んでも同じ解釈になる」ことを目的としていて、例えば医療現場では、インフォームドコンセントが重視され、的確に患者や家族に医療情報を伝える必要があるし、また、裁判員裁判開始で、専門家と非専門家が共に審議する公判手続等の現場では、専門用語を含む司法特有の表現に変化が出てきているという。

このような、日本語母語話者にとっての日本語の課題と変化を解説し、誰もが平等に理解し行動できる社会を志向する一冊である。

感想・レビュー・書評

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  • 使っていかないと分かりやすく正しい日本語は身につかない。ロシア語や英語の前に、まずは日本語のレベルを上げないと。

  • 【書誌情報】
    「日本人の日本語」を考える――プレイン・ランゲージをめぐって
    著者名 庵功雄 編著
    発行元 丸善出版
    発行年月日 2022年11月
    判型 A5 210×148
    ページ数 260ページ
    ISBN 978-4-621-30764-9
    Cコード 3081
    NDCコード 810
    ジャンル 人文科学 > 社会学
         論文・語学 > 語学

     専門家と非専門家のコミュニケーション、行政、マスコミ、ビジネス、医療、介護、国語教育等で求められる日本語、さらには英語等における「わかりやすいことば」の国際事例を取り上げ、これからの日本社会にとっての日本語の姿を考察する。
     欧米では1970年代頃から、読みやすい文章(プレイン・ランゲージ)が求められ、日本社会においてもプレイン・ジャパニーズともいうべき「やさしい日本語」が求められはじめている。「誰が読んでも同じ解釈になる」ことを目的としていて、例えば医療現場では、インフォームドコンセントが重視され、的確に患者や家族に医療情報を伝える必要があるし、また、裁判員裁判開始で、専門家と非専門家が共に審議する公判手続等の現場では、専門用語を含む司法特有の表現に変化が出てきているという。
     このような、日本語母語話者にとっての日本語の課題と変化を解説し、誰もが平等に理解し行動できる社会を志向する一冊である。
    https://www.maruzen-publishing.co.jp/item/b304668.html

    【簡易目次】
    まえがき [I]
    執筆者一覧 [III]
    目次 [IV]
    各章紹介 [V-VIII]

    第I部 プレイン・ランゲージ(わかりやすいことば] とは
    1章 日本語母語話者にとっての「やさしい日本語」:プレイン・ジャパニーズ[庵 功雄] 002
    2章 海外の動向――プレイン・ランゲージをめぐって[浅井 満知子] 017

    第II部 日本語母語話者の日本語の問題
    3章 現代文から見た日本語母語話者の日本語の問題[小池 陽慈] 042
    4章 ビジネスにおけることばの問題[石黒 圭] 055
    5章 企業社内文書における「わかりにくさ」の背景――企業におけるプレインジャパニーズの課題[野副 友彦] 069
    6章 韓国における公共言語と公共言語政策[趙兌麟] 079

    第III部 専門家――非専門家のコミュニケーション:わかりやすいことばと社会
    7章 医療におけることばの問題[天野 雅之] 092
    8章 介護におけることばの問題[三枝 令子] 104
    9章 司法におけることばの問題――放送メディアと裁判用語[清永 聡] 119
    10章 行政におけることばの問題[岩田 一成] 138
    11章 定着していない外来語への対応――「『外来語』言い換え提案」で取り上げられた語の新聞での使用実態の分析[田中 牧郎] 151

    第IV部 ことばと教育
    12章 国語教育から見たことばの問題[森 篤嗣] 168
    13章 「やさしい日本語」を支える「マインド」とその育成[宇佐美 洋] 182

    第V部 プレインさの光と影
    14章 マスメディアにおけることばの問題[井上 裕之] 198
    15章 政治家のことば:プレインさとポピュリズム[真鍋 弘樹] 211
    16章 メディアリテラシーから見たことばの問題[名嶋 義直] 224

    索引 [244-248]

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著者プロフィール

庵 功雄 (いおり いさお)
一橋大学 国際教育交流センター 教授

「2022年 『日本語受身文の新しい捉え方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

庵功雄の作品

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