ゲシュタルトクライス――知覚と運動の人間学

  • みすず書房
3.63
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (408ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784622022282

感想・レビュー・書評

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  • 木村敏氏の著作に、ある時期からかなり頻繁に登場するヴァイツゼッカーに興味を覚え、購入して読んだ。
    読み始めていきなりめんくらってしまった。かなり専門的に神経学の議論が展開されており、この分野には無知なのですっかり置いて行かれそうになった。
    が、さらに頑張って読み進むと、この本が凄い書物だということがわかり、感動した。
    神経学、神経科医療、現象学的哲学が混交する異様な領域に位置する本書は、西洋の歴史ある心身二元論をはじめ、個と環界、主観と客観など、あらゆる二元対立を越えて「生命」なるもののうごめきを現出させようという企みなのである。
    かなり難しく、とりわけ神経学上の議論になるとなかなかついてはいけないだろうが、再読三読に耐える傑出した書物だと思う。

  • 756夜

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