ユング自伝 2―思い出・夢・思想

制作 : アニエラ・ヤッフェ 
  • みすず書房
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本棚登録 : 238
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784622023302

感想・レビュー・書評

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  • 後年のユングの内的世界への没入は超越さゆえに浮遊させられたままだが、その姿勢と思考の回路は大いに魅せられた。ひとつの事象から得る感受性の豊かさがユングの真髄であり、下手すると滑稽になりかねない言論に説得力を与える。神秘的な概念の理解は難しいが、無意識を鍛えるための意識を無意識に働かせている機能は自分にもあるように思える。その発露はいかなる場面に表出するのか分からないが自分を信じたい。「旅」の章は紀行文として十分に楽しめる。ユングは精神性を形体化するのが得意で、その行程には童心の愉快さがある。かわいい人だ。

  • 自伝の下巻。
    上巻ほどのインパクトは感じなかった。

    アフリカに行ったり、インドに行ったり、していて、そこでの経験の記述が旅行記的に面白かったりして。

    忙しくて、真剣に読めなかったということもあり・・・。

    いい読者ではなかったです・・・

  • BSフジ「原宿ブックカフェ」のコーナー「ブックサロン」で登場。

    ゲストの鏡リュウジさんの『人生を変えた一冊』
    「僕が10代の時に、自分が好きな占いとか魔法とかそういうものが迷信だと気がついてしまった面もあるんですよね。
    ところが、じゃあやめればいいのに、やめられない。自分の中に、2つ自分が居た気がするんですよ。非常に迷信的でマジカルな自分と
    合理的というか、お利口ぶってる自分。それがものすごい自分のなかでケンカするんですよね。で、今言った「2人の自分」っていう同じ
    テーマが、このユングの自伝に出てくるんです。ものすごい偉い学者であったユングも、同じことで悩んでいて、それで、葛藤をなんとか
    するために哲学と侵略を重ねてきた。そういうところがあったので、この本にすごく影響をうけてきたんですね。」



    原宿ブックカフェ公式サイト
    http://www.bsfuji.tv/hjbookcafe/index.html
    http://nestle.jp/entertain/bookcafe/teaser.php

  • 『ぼくらの頭脳の鍛え方』
    書斎の本棚から百冊(立花隆選)15
    心理学
    ユングのどんな学問的著作より面白い。

  • 2011年度ブックハンティングで選書された図書
    配架場所【図・3F開架】
    請求記号【146.15||JU||2】

  • 20/8/31 80

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著者プロフィール

1875-1961。1875年7月26日、スイス北部のケスヴィルにて生まれる。バーゼル大学卒業後、ブルクヘルツリ病院のブロイラーのもとで言語連想実験の研究に従事。その後、フロイトの精神分析運動に参加し、フロイトの後継者と目されるほど、その中心人物として精力的に活動した。1913年にフロイトと決別。その後は独自の心理学の構築に専心し、「コンプレクス」「元型」「集合的無意識」「無意識の補償機能」「内向/外向」「個性化」などの独創的な理論を提唱していった。1961年6月6日、死去。20世紀最大の心理学者の一人。

「2019年 『分析心理学セミナー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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