共生への触発: 脱植民地・多文化・倫理をめぐって

著者 :
  • みすず書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784622031147

作品紹介・あらすじ

「共生」の根源的な意味を問い、広い反響を呼び起こした前著『アイデンティティと共生の哲学』から9年、著者の問題意識を更に深めた思索の結晶が、ここにまとめられた。「脱植民地」を基礎概念に、我が国で台頭跋扈する新国家主義、戦争責任、アイヌ新法、フェミニズムの現在など、現代日本の最重要課題を、粘り強い論理によって追究していく。この9年ほどに発表された論考5篇に全面的な加筆修正を加え、上野千鶴子氏との長篇討議「マイノリティの思想としてのフェミニズム」も併収した、待望の書である。

著者プロフィール

1931年、東京に生まれる。哲学者。北海道小樽市在住。
北海道大学教員を経て、ベトナム反戦運動、成田空港や伊達火力、泊原発などの地域住民運動、アイヌ民族の復権運動への支援連帯運動に参加する。1989年ピープルズ・プラン21世紀・国際民衆行事で世界先住民会議の運営事務局に参加。「さっぽろ自由学校〈遊〉」、ピープルズ・プラン研究所の会員。著書に『生きる場の哲学──共感からの出発』(岩波書店、1981)『あきらめから希望へ──生きる場からの運動』(高木仁三郎との対論、七つ森書館、1987)『静かな大地──松浦武四郎とアイヌ民族』(岩波書店、1988/2008)『民衆主体への転生の思想──弱さをもって強さに挑む』(七つ森書館、1989)『アイデンティティと共生の哲学』(筑摩書房、1993/平凡社ライブラリー、2001)『個人/個人を超えるもの』(岩波書店、1996)『〈共生〉への触発──脱植民地・多文化・倫理をめぐって』(みすず書房、2002)『〈じゃなかしゃば〉の哲学──ジェンダー・エスニシティ・エコロジー』(インパクト出版会、2002)『ピープルの思想を紡ぐ』(七つ森書館、2006)『風の吹きわける道を歩いて──現代社会運動私史』(同、2009)『田中正造と民衆思想の継承』(同、2010)他。

「2012年 『天と地と人と』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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