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- Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
- / ISBN・EAN: 9784622039525
作品紹介・あらすじ
アイディアを生み育てるに最良の環境とは。歴史と現代アメリカの事例に観察し、90年代科学技術社会のディレンマも予見した。天才数学者ウィーナーの遺稿。
感想・レビュー・書評
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教員からのコメント:少なくとも、研究の新しいアイデアが欲しい、博士課程に進学したい、という学生さんに通読してもらえれば、得るところが多いだろう。例えば、背景の異なる人達と交流することの大切さや『心がけ・姿勢』などだ。色々な対立軸やトピックがあるので、どこかしら読者の参考になる部分が抽出できる本である。
フリーソフトウエアやオープンソースの概念を先取りしたような、知識やアイデアは誰のものかという根源的な問いかけもある。また、11章の『目標と問題』は教職員にとっても有用だろう。3章の独創的なアイデアに好都合な環境と不都合な環境はなかなか面白い。『複数の学科の間の交雑受精』『我々の学校は、従順さを越える何かを教えねばならず、よく均整のとれた人形になる以上のことを要求せねばならない』というのは、日本の高校と大学ないし大学院との大きな違いに対応していると感じられる。また8章で、『一つのアイデアを、それが実体の無いものであるか不正確なものであることが徹底的に確かめられるまでは愛し続けるようにならせる修練』などというのも、なかなか含蓄が深い。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
1993
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