- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784622040811
作品紹介・あらすじ
朝永振一郎博士の『量子力学』1、2は、数ある教科書のなかでもひときわ声価が高く、わが国の研究者・学生の大半は本書を通じて量子力学を学んだといって過言ではない。待望久しい名著の第3巻が、著者の構想と遺稿をもとにここに結実。
感想・レビュー・書評
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マストではないが、学ぶ価値はある。
1.角運動量とスピンは、これまで学んだ事のない論理展開。とりわけ対称性をめぐって。
2.摂動論と観測の理論は、前半は良くある解説だが、後半がキモ。霧箱の仕組みの解説は膝を打つものがあった。
3.ベクトル空間はひたすら量子力学の数学的基礎構築のため。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
【配置場所】特集コーナー【請求記号】421.3||T 【資料ID】10802020
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名著『量子力学』の補巻
理数理 トモナ||2||8-2||9011 11380522 -
朝永先生によるテキスト第3弾。内容は角運動量、摂動論、ベクトル空間の3本立て。前2つについて簡単に眺めた程度の感想としては、数学的には非常に平易に書かれています。つまるところは然程無いかと。表記が若干古いけれど気にならないです。難しいのは物理的な説明かと。難しいと言うよりも深いと捉えるべきかもしれません。計算過程で普通ならスルーしてしまうような部分にもしっかり解説が加えられており、おぉ!と唸らされます。角運動量について悩んでいる人にはオススメですね。索引があれば尚良しでした。