第一次世界大戦の起原

  • みすず書房
3.89
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784622073215

作品紹介・あらすじ

戦争と革命の世紀となった20世紀。その序幕は、第一次世界大戦の勃発だった。"運命の夏"1914年7月に、長い導火線の火はついにサライェヴォで爆発し、ヨーロッパ各国はつぎつぎと戦争に突入する。しかもそれは短期決戦という予想を裏切り、史上はじめての総力戦となった。開戦の複雑な経緯は、いまだに歴史家を魅了してやまない。著者はいわゆる「7月危機」に焦点を絞り、そこにダイナミックに集中していく歴史の力学のベクトルを、ひとつひとつ検証していく-帝国主義的な軍備競争、各国の内政の力関係、国際経済、時代の雰囲気。それらは開戦の決定にどう連動したか。また、決定責任者の個人責任はどこまで追及されるべきか。改訂新版は、初版刊行後8年間の研究を組み込み、とくに戦争の導火線といわれたイタリアの動向をより深く掘り起こして、戦争の起原を長いタイムスパンで解明する。

感想・レビュー・書評

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  • 209.71||Jo

  • 日本人は第一次世界大戦にあまり関心がないように思います。それはこの戦争では日本が失うものが少なかったことが一因でしょう。しかし特にヨーロッパでこの戦争がもたらしたものは悲惨な結末で、世界から見ればこの戦争は大きな関心の的です。この本ではそんな世界的・歴史的な大事件の起こりを様々な角度から分析し、わかりやすく説明してくれています。我々日本人もこの悲しい歴史に関心を持たねば。いや義務ではないけど常識というか。

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著者プロフィール

1918-94。イングランドに生まれる。ボルドー大学とオックスフォード大学ニュー・カレッジで数育を受ける。第二次世界大戦のとき、イギリス陸軍の司令部に勤務し、特別作戦に従事(歩兵科)。戦後直ちにニュー・カレッジに復帰し、フェロー兼政治学および現代史の講師となる。1951年、新設のセント・アントニーズ・カレッジのフェロー兼副学長に選ばれる。同時に現代史および政治学の講座を担当。1967年、ロンドン大学のスクール・オブ・エコノミックス・アンド・ポリティカル・サイエンスに招かれ、サー・チャールズ・ウェヴスター(Sir Charles Wevster)、W. N. メドリコット(Medlicott)の後任として、国際関係史の教授(Stevenson Professor of International History)に就任、1981年退職、その間、客員教授として、スタンフォード大学(1958)、ハーバード大学(1962)、東京大学(1964)、プリンストン高等研究所(1953、1971)などから招かれ、1977年以降、ブリティッシュ・アカデミー会員。

「2017年 『第一次世界大戦の起原 改訂新版・新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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