ティエンイの物語

  • みすず書房
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784622076360

作品紹介・あらすじ

日中戦争から文化大革命まで、激動の中国を生き抜いた三人の男女の天職と運命を描いた感動的長編小説。詩人=書家が自らの人生を込めた、フェミナ賞受賞作。

感想・レビュー・書評

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  • とある中国人の一生。
    貧困、大家族、戦争、共産党、強制収容所……、
    壮大で悲惨で極端で、中国という国と中国人ってなんだかほんとにすごい。

    いろいろ読むにつけロシア人と中国人にはかなわないなって思う。

    この内容で436ページ、ギュッとつまっている。

  • 日中戦争前後に生まれた主人公・ティエンイ、その想い人ユーメイ、友人ハオランの物語。一人の芸術家の視点から見た日中戦争〜文化大革命までの中国の様子が、まざまざと浮かんでくる。想いが溶けるように伝わってくる、素晴らしい作品。

  • 糞尿に塗れても、高潔な魂を失わない主人公。そこに至るドラマが激動の中国史を舞台に、美しい文章で描かれています。

  • 後書きにあるように、『詩的で、記述的で、抽象的な思索の雰囲気をただよわせたページもある』小説。…なので!?、私的にはとても読みづらく、解りづらいと感じてしまった。戦後の中国史の小説としては、ずっと前に読んだ『ワイルド・スワン』が小説としても、この時期の中国歴史ものとしても興味深く読んだと記憶している。人物一代記としては、同じ戦中戦後だが日本が主舞台の角田光代著『ツリーハウス』もオススメします。

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