第一次世界大戦の起原【改訂新版・新装版】

  • みすず書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784622085928

作品紹介・あらすじ

戦争と革命の世紀となった20世紀。その序幕は、第一次世界大戦の勃発だった。“運命の夏”1914年7月に、長い導火線の火はついにサライェヴォで爆発し、ヨーロッパ各国はつぎつぎと戦争に突入する。しかもそれは短期決戦という予想を裏切り、史上はじめての総力戦となった。
開戦の複雑な経緯は、いまだに歴史家を魅了してやまない。著者はいわゆる〈7月危機〉に焦点を絞り、そこにダイナミックに集中していく歴史の力学のベクトルを、ひとつひとつ検証していく――帝国主義的な軍備競争、各国の内政の力関係、国際経済、時代の雰囲気。それらは開戦の決定にどう連動したか。また、決定責任者の個人責任はどこまで追及されるべきか。
改訂新版は、初版刊行後8年間の研究を組み込み、とくに戦争の導火線といわれたイタリアの動向をより深く掘り下げて、戦争の起原を長いタイムスパンで解明する。
現代史家として日本でも評価の高い著者の、名著復活である。そして本書は、第一級の歴史書が深い人間洞察の書であることを立証するだろう。

感想・レビュー・書評

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  • 原著の年代の初版が1992年である第一次世界大戦の戦争原因研究本
    この分野は1990-2020年まで従来説の否定や刷新が連続した背景があり注意

  • 『第一次世界大戦の起原【改訂新版・新装版】』
    原題:THE ORIGINS OF THE FIRST WORLD WAR
    Second Edition
    著者:James Joll
    訳者:池田清

    【版元】
    四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/400頁
    定価 4,860円(本体4,500円)
    ISBN 978-4-622-08592-8 C1022
    2017年1月25日発行

    戦争と革命の世紀となった20世紀。その序幕は、第一次世界大戦の勃発だった。“運命の夏”1914年7月に、長い導火線の火はついにサライェヴォで爆発し、ヨーロッパ各国はつぎつぎと戦争に突入する。しかもそれは短期決戦という予想を裏切り、史上はじめての総力戦となった。
    開戦の複雑な経緯は、いまだに歴史家を魅了してやまない。著者はいわゆる〈7月危機〉に焦点を絞り、そこにダイナミックに集中していく歴史の力学のベクトルを、ひとつひとつ検証していく――帝国主義的な軍備競争、各国の内政の力関係、国際経済、時代の雰囲気。それらは開戦の決定にどう連動したか。また、決定責任者の個人責任はどこまで追及されるべきか。
    改訂新版は、初版刊行後8年間の研究を組み込み、とくに戦争の導火線といわれたイタリアの動向をより深く掘り下げて、戦争の起原を長いタイムスパンで解明する。
    現代史家として日本でも評価の高い著者の、名著復活である。そして本書は、第一級の歴史書が深い人間洞察の書であることを立証するだろう。
    [旧版1987年、改訂新版1997年2月25日、新装版2017年1月25日発行]
    https://www.msz.co.jp/book/detail/08592.html

    【目次】
    第二版への序文
    日本語版への序

    第一章 序論
    第二章 1914年7月危機
    第三章 同盟外交と旧外交
    第四章 軍国主義・軍備・戦略
    第五章 内政の圧力
    第六章 国際経済
    第七章 帝国主義の対立
    第八章 1914年の雰囲気
    第九章 むすび


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    訳者あとがき
    参考文献
    索引

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著者プロフィール

1918-94。イングランドに生まれる。ボルドー大学とオックスフォード大学ニュー・カレッジで数育を受ける。第二次世界大戦のとき、イギリス陸軍の司令部に勤務し、特別作戦に従事(歩兵科)。戦後直ちにニュー・カレッジに復帰し、フェロー兼政治学および現代史の講師となる。1951年、新設のセント・アントニーズ・カレッジのフェロー兼副学長に選ばれる。同時に現代史および政治学の講座を担当。1967年、ロンドン大学のスクール・オブ・エコノミックス・アンド・ポリティカル・サイエンスに招かれ、サー・チャールズ・ウェヴスター(Sir Charles Wevster)、W. N. メドリコット(Medlicott)の後任として、国際関係史の教授(Stevenson Professor of International History)に就任、1981年退職、その間、客員教授として、スタンフォード大学(1958)、ハーバード大学(1962)、東京大学(1964)、プリンストン高等研究所(1953、1971)などから招かれ、1977年以降、ブリティッシュ・アカデミー会員。

「2017年 『第一次世界大戦の起原 改訂新版・新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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