実践感覚 1 新装版

  • みすず書房
0.00
  • (0)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 25
感想 : 1
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784622087496

作品紹介・あらすじ

本書は、名実ともにブルデュの主著である。本書の原型となる《実践の理論粗描》(1972)の公刊以来、彼の思索と理論的構想のほとんど全てが、人間の実践の解明に注がれ、このブルデュ社会学の記念碑的業績にと結実した。
ブルデュは、社会を無意識に律している諸構造を解明する構造主義に対し、その構造を支え、再生産する人間の〈実践=日常的・慣習的行動〉の解明に向かう。そして彼の場合、自由な行為の領域に属する〈科学的・理論的実践〉もまた、慣習的行動の観点から考察される。ハビトゥスやへクシスと不可分の諸々の〈慣習行動〉から〈知的実践〉まで、この広大な人間の実践領域を把握する理論の構築が、ブルデュの壮大な意図である。
そのためには、現代の主要な認識様式との批判的対話が前提とされる。一つは、レヴィ=ストロースの人類学に象徴される構造論的客観主義であり、一つは、サルトルに示される現象学的主観主義である。両者を批判しつつ、同時にその真実を包摂しうる理論的構図――それが、第一巻〈理論理性批判〉において展開される。ブルデュの仕事は、まさに現代の社会諸科学の最も重要な課題への挑戦に他ならない。全2巻。

全1件中 1 - 1件を表示

著者プロフィール

1930-2002。フランスのダンガンに生まれる。1951-54年高等師範学校に学び、哲学の教授資格を取得。1958-60年アルジェ大学、1960-61年パリ大学、1961-64年リール大学で、助手・講師を勤め、1964年社会科学高等研究院教授、1981年コレージュ・ド・フランス教授に就任。ヨーロッパ社会学センターを主宰する。著書『アルジェリアの社会学』(1958)『アルジェリアの労働と労働者』(共著、1963)『遺産相続者たち』(共著、1964)『写真論――その社会的効用』(共著、1965)『再生産』(共著、1970)『実践の理論粗描』(1972)『実践感覚』(1980)『ハイデガーの政治的存在論』(ドイツ語版、1976)『ディスタンクシオン』(1979)『実践感覚』(1980)『講義についての講義』(1982)『話すということ』(1982)『ホモ・アカデミクス』(1984)『国家貴族』(1989)『芸術の規則』(1992)『実践理性』(1994)『パスカル的省察』(1997)『科学の科学』(2001)ほか。

「2018年 『実践感覚 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

ピエール・ブルデュの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×